Solstice DiskSuite または VxVM による Sybase ASE データベースアクセスを構成します。
Sybase ASE データベース環境を作成します。
Solstice DiskSuite ボリューム管理ソフトウェアを使用する場合は、次の手順に従って Solstice DiskSuite ボリューム管理ソフトウェアにより Sybase ASE データベースアクセスを構成します。
Solstice DiskSuite ソフトウェアが使用するディスクデバイスを構成します。
Solstice DiskSuite ソフトウェアの構成方法については、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール 』を参照してください。
データベースを raw デバイスに格納する場合は、次のコマンドを使って、各 raw ミラー化メタデバイスの所有者、グループ、モードを変更します。
raw デバイスを使用しない場合は、この手順を実行しないでください。
raw デバイスを作成する場合は、Sybase ASE リソースグループをマスターできる「各ノードで」デバイスごとに次のコマンドを実行します。
# chown sybase /dev/md/metaset/rdsk/dn # chgrp dba /dev/md/metaset/rdsk/dn # chmod 600 /dev/md/metaset/rdsk/dn |
ディスクセットの名前を指定します。
metaset ディスクセット内の raw ディスクデバイスの名前を指定します。
変更が有効になっているか確認します。
# ls -lL /dev/md/metaset/rdsk/dn |
VxVM ソフトウェアを使用する場合は、次の手順に従って、VxVM ソフトウェアによる Sybase ASE データベースアクセスを構成します。
VxVM ソフトウェアが使用するディスクデバイスを構成します。
VERITAS ボリューム管理ソフトウェアの構成方法については、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』を参照してください。
データベースを raw デバイスに格納する場合は、現在のディスク-グループ主ノードで次のコマンドを実行して、各デバイスの所有者、グループ、モードを変更します。
raw デバイスを使用しない場合は、この手順を実行しないでください。
raw デバイスを作成する場合は、raw デバイスごとに次のコマンドを実行します。
# vxedit -g diskgroup set user=sybase group=dba mode=0600 volume |
ディスクグループの名前を指定します。
ディスクグループ内のボリュームの名前を指定します。
変更が有効になっているか確認します。
# ls -lL /dev/vx/rdsk/diskgroup/volume |
ディスクデバイスグループをクラスタに再登録して、クラスタ内での VxVM 名前空間の整合性を確保します。
# scconf -c -D name=diskgroup |
この手順を行う前に、必ず次の作業を行ってください。
可用性の高い IP アドレスと名前 (つまり、インストール時に動作するネットワークリソース) を確立します。
可用性の高いクラスタファイルシステムにあるすべての Sybase ASE デバイス (マスターデバイスやシステムデバイスを含む) のデバイスパスを明らかにします。これらのデバイスパスを次のいずれかのファイルタイプとして構成します。
通常のファイル
raw デバイス
Solstice DiskSuite ソフトウェアまたは VxVM ソフトウェアが管理するファイル
クラスタファイルシステムまたはローカルファイルシステムにある Sybase ASE サーバーログの場所を見つけます。
Sybase ASE 12.0 環境は、データサーバー、バックアップサーバー、モニターサーバー、テキストサーバー、XP サーバーから構成されています。構成が必要なサーバーは、データサーバーだけです。ほかのサーバーを構成するかどうかは任意です。
interfaces ファイルは、クラスタ全体で 1 つしか存在できません。このファイルは $SYBASE ディレクトリに含まれています。ノードごとにファイルのコピーを保持する場合は、ファイルの内容が同一でなければなりません。
Sybase ASE サーバーに接続するすべてのクライアントは、Sybase OpenClient ライブラリとユーティリティーを使って接続します。Sybase ASE ソフトウェアを構成するときに、ネットワークリソースとさまざまなポートの情報を interfaces ファイルに指定してください。クライアントは、この接続情報を使って Sybase ASE サーバーに接続します。
Sun Cluster ソフトウェアでは、Sybase ASE 12.0 Base 32 ビット構成しかサポートされません。
次の手順に従って、Sybase ASE データベース環境を作成します。
GUI ベースのユーティリティー srvbuild を実行して Sybase ASE データベースを作成します。
このユーティリティーは、$SYBASE/ASE_12-0/bin ディレクトリに含まれています。詳細は、Sybase ASE の『Installing Sybase Adaptive Server Enterprise on Sun Solaris 2.x (SPARC)』を参照してください。
データベースが正しくインストールされていることを確認するために、すべてのサーバーが正しく起動するか確認します。
ps(1) コマンドを実行してすべてのサーバーの動作を確認します。エラーがある場合は、Sybase ASE サーバーのログに出力されます。
Sybase ASE システム管理者アカウントのパスワードを設定します。
sa ログインパスワードの変更方法については、『Sybase Adaptive Server Enterprise System Administration Guide』を参照してください。
障害監視に使用する Sybase ASE アカウントを新しく作成します。
障害モニターは、このアカウントを使って次の作業を行うことができます。
システムテーブルのクエリーをサポートする。
ユーザーテーブルの作成や更新を行う。
この目的で sa アカウントを使用することは避けてください。
詳細は、「Sun Cluster HA for Sybase ASE 障害モニター」 を参照してください。
停止ファイルの sa パスワードを更新します。
停止ファイルには sa パスワードが格納されているため、適切なアクセス権でこのファイルを保護するとともに、このファイルを、システム管理者が選択するディレクトリに置く必要があります。停止ファイルの読み取り、書き込み、実行は、sybase ユーザーだけからできるようにします。
同じクラスタに別の Sybase ASE 構成を設定する場合は、その構成のユーザー ID として sybase を使用しないでください。
停止ファイルについては、「重要なセキュリティの問題」を参照してください。
Sybase ASE データベース環境を作成したら、「Sun Cluster HA for Sybase ASE パッケージをインストールする」へ進みます。