クラスタ内のディスクデバイスやテープデバイス上で動的再構成 (DR) を実行するときには、いくつかの問題を考える必要があります。
Solaris 8 の DR 機能の説明で述べられているすべての必要条件、手順、制限は Sun Cluster の DR サポートにも適用されます (オペレーティング環境での休止操作を除く)。したがって、Sun Cluster ソフトウェアで DR 機能を使用する前に、必ず、Solaris 8 の DR 機能についての説明を参照してください。特に、DR Detach 操作中に、ネットワークに接続されていない入出力デバイスに影響する問題について確認してください。
主ノードのアクティブなデバイス上では、DR Remove 操作は実行できません。DR 操作を実行できるのは、主ノードのアクティブでないデバイスか、二次ノードの任意のデバイス上でだけです。
DR 操作の前後とも、クラスタ上のデータへのアクセスは継続されます。
定足数デバイスの可用性に影響するような DR 操作は実行できません。詳細については、「定足数デバイスへの動的再構成」を参照してください。
二次ノードに対して DR 操作を行っているときに現在の主ノードに障害が発生すると、クラスタの可用性が損なわれます。これは、新しい二次ノードが提供されるまでは、主ノードのフェイルオーバー先が存在しないためです。
広域デバイス上で DR 操作を実行するには、次の手順をその順番どおりに行います。
表 3-1 作業マップ: ディスクデバイスとテープデバイスでの動的再構成
作業 |
参照箇所 |
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1. アクティブなデバイスグループに影響するような DR 操作を現在の主ノードに実行する必要がある場合、DR 削除操作をデバイス上で実行する前に、主ノードと二次ノードを切り替えます。 | |
2. 削除するデバイス上で DR 削除操作を実行します。 |
『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』と『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル』 (http://docs.sun.com) |