Sun Cluster 3.0 5/02 補足情報

Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』の追加情報と訂正

以下に、『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』の新たな追加情報と、記述の訂正または削除を記載します。

Sun Cluster ノードの動的再構成の処理 (5/02)

Sun Cluster 3.0 5/02 リリースでは、認定サーバーにおける Solaris 8 の動的再構成 (DR) 処理をサポートしています。現在の 『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide 』は、DR 機能によってクラスタノードが有効になるケースを特に考慮しません。

Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』の一部の処理では、クラスタノードにホストアダプタまたはパブリックネットワークアダプタを追加するか、あるいはそれらを削除する必要があります。 『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』に示されているストレージアレイのうち現在 Solaris 8 の DR 機能の対象となっているものを次に示します。


注 -

Sun Cluster ソフトウェアで DR 機能を使用する場合は、あらかじめ使用しているハードウェアプラットフォームの Solaris 8 の DR 機能についての説明を参照してください。Solaris 8 の DR 機能について記載されているすべての必要条件、手順、制限は、すべて Sun Cluster 3.0 12/01 DR サポートに適用されます (オペレーティング環境の休止操作を除く)。


現在認定されているサーバープラットフォームの DR 機能について述べたマニュアルを次に示します。

DR が有効なサーバーを持つクラスタ内での DR 処理

現在、『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』内の一部の作業では、ホストアダプタまたはパブリックネットワークアダプタ (PNA) の取り付け、取り外し、または交換を行う前にクラスタノードを停止し、電源を落とすよう記載されています。

しかし、そのノードが DR 機能が有効なサーバーである場合は、これらの作業の前にノードの電源を落とす必要はありません。代わりに以下の作業を行なってください。

  1. Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』の作業手順に沿って操作を行います (アクティブなクラスタインターコネクトのホストアダプタまたは PNA を無効にして取り外す作業など)。

    クラスタ構成からホストアダプタ (トランスポートアダプタ) または PNA を取り外す方法については、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。

  2. ホストアダプタまたは PNA の取り付け、取り外し、または交換のために電源を切断する箇所では、電源切断の手順を省略してください。

  3. ホストアダプタまたは PNA に対して DR 処理 (取り付け、取り外し、または交換) を行います。

  4. Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』内のその次の手順を継続します。

DR 機能の Sun Cluster 3.0 12/01 サポートについての概念は、『Sun Cluster 3.0 12/01 の概念』を参照してください。

Sun Netra st D1000 マニュアルの対応 (5/02)

Netra st D1000 では Sun Cluster 3.0 の利用はすでに保証されていますが、『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』には Netra st D1000 における管理方法がまだ記載されていません。しかし、StorEdge D1000 についても『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』内の既存の説明に従ってクラスタ環境内の StorEdge D1000 を管理できます。Netra st D1000 を管理する場合は、StorEdge D1000 のマニュアルの代わりに次のマニュアルを使用してください。

Sun StorEdge T3/T3+ パートナーグループ構成に関する定足数制限の廃止 (5/02)

公開された『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』では、アレイをパートナーグループ構成で使用している場合には Sun StorEdge T3/T3+ アレイを定足数デバイスとして使用できないと説明されています。

この制限はその後廃止されました。つまり、アレイをパートナーグループ構成で使用する場合でもシングルコントローラ構成で使用する場合でも、Sun StorEdge T3/T3+ アレイを定足数デバイスとして使用できます

Sun StorEdge T3/T3+ シングコントローラ構成 (5/02)

Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』の「Installing and Maintaining a Sun StorEdge T3 or T3+ Array Single-Controller Configuration」という章には「Sun StorEdge T3 アレイコントローラを Sun StorEdge T3+ アレイコントローラにアップグレードする場合、クラスタ固有の手順は不要」と記載されていますが、この説明は正しくありません。正しい手順は次のとおりです。

StorEdge T3 コントローラを StorEdge T3+ コントローラにアップグレードする方法 (5/02)


Caution - Caution -

この作業は、一度に 1 台のアレイで実行してください。この作業では、コントローラをアップグレードするアレイをオフラインにする必要があります。2 台以上のアレイが互いにサブミラーの役割を果たしている場合、それらをオフラインにすると、クラスタはデータにアクセスできなくなります。


  1. コントローラをアップグレードする StorEdge T3 アレイに接続された ノードの 1 つで、そのアレイのサブミラーを切り離します。

    詳細は、Solstice DiskSuiteTM または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。

  2. StorEdge T3 アレイコントローラを StorEdge T3+ アレイコントローラにアップグレードします。

    手順は、『Sun StorEdge T3 Array Controller Upgrade Manual』を参照してください。

  3. サブミラーをもう一度接続して同期を取り直します。

    詳細は、Solstice DiskSuite または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。