Sun Cluster HA for SAP は、SAP アプリケーションの障害監視と自動フェイルオーバーを通して SAP システムの単一障害点を取り除くソフトウェアです。次の表に、Sun Cluster 構成の SAP コンポーネントを最もよく保護するデータサービスを示します。Sun Cluster HA for SAP は、フェイルオーバーアプリケーションまたはスケーラブルアプリケーションとして構成できます。
フェイルオーバーサービスやスケーラブルサービスの概念については、『Sun Cluster 3.0 12/01 の概念』を参照してください。
表 B-1 SAP コンポーネントの保護
SAP コンポーネント |
SAP コンポーネントを保護するデータサービス |
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SAP データベース |
Sun Cluster HA for Oracle (データベースが Oracle の場合) |
SAP セントラルインスタンス |
Sun Cluster HA for SAP (リソースタイプは SUNW.sap_ci または SUNW.sap_ci_v2) |
SAP アプリケーションサーバー |
Sun Cluster HA for SAP (リソースタイプは SUNW.sap_as または SUNW.sap_as_v2) |
NFS ファイルシステム |
Sun Cluster HA for NFS |
Sun Cluster HA for SAP のインストールには、scinstall(1M) コマンドを使用します。Sun Cluster HA for SAP では、最初のクラスタフレームワークがすでにインストールされているクラスタが動作中である必要があります。クラスタやデータサービスソフトウェアの最初のインストールについては、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』を参照してください。Sun Cluster および SAP ソフトウェアの基本コンポーネントをインストールしたなら、Sun Cluster HA for SAP を登録します。