Sun Cluster 3.0 5/02 補足情報

StorEdge 9910/9960 Array の構成

この節では、実行中のクラスタにおける StorEdge 9910/9960 Array の構成手順を説明します。 この章の内容は次のとおりです。

表 C-1 作業マップ: StorEdge 9910/9960 Array の構成

作業 

説明 

StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを追加  

「クラスタに StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを追加する方法」を参照してください。

StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを削除 

「StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを削除する方法」を参照してください。

クラスタに StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを追加する方法

次の手順に従って、クラスタに論理ボリュームを追加します。 この手順は、サービスプロバイダによって論理ボリュームが作成されたあと、すべてのクラスタノードのブートが完了し、StorEdge 9910/9960 Array に接続されていることを想定しています。

  1. すべてのクラスタノード上で、/devices エントリと /dev エントリを更新します。


    # devfsadm
    

  2. パートナーグループに接続されている単一のノード上で format コマンドを実行し、システムが新しい論理ボリュームを認識できることを確認します。


    # format
    

    format コマンドの使用方法については、format コマンドのマニュアルページを参照してください。

  3. VERITAS Volume Manager を使用しているかどうかを確認します。

    • 使用していない場合は、手順 4 に進みます。

    • 使用している場合は、手順 2 で作成した論理ボリュームに接続されているすべてのクラスタノード上でデバイスリストを更新します。

    vxdctl enable コマンドで VERITAS Volume Manager のデバイスリストを更新し、新しいデバイス (ボリューム) の情報を反映させる方法については、VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。

  4. 必要に応じて論理ボリュームをパーティションに分割します。

    論理ボリュームをパーティションに分割する方法については、サービスプロバイダにお問い合わせください。

  5. クラスタ内の任意のノードから、広域デバイス名前空間を更新します。


    # scgdevs
    

    CD-ROM ドライブを接続しているノード上で vold などのボリューム管理デーモンが実行されている場合、ドライブ内にディスクが挿入されていないと、device busy エラーが発生する可能性があります。 このエラーは既知のものです。

次の作業

新しい StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを使用できるように、新しいリソースを作成するか、実行中のリソースを再構成します。具体的な手順については、『Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成』を参照してください。

StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを削除する方法

次の手順に従って、論理ボリュームを削除します。 この手順は、すべてのクラスタノードの起動が完了し、削除しようとしている論理ボリュームをホストする StorEdge 9910/9960 Array に接続されていることを想定しています。

便宜上、作業を開始するノードを「ノード A」、もう一方のノードを「ノード B」とします。


Caution - Caution -

論理ボリュームを削除すると、そのボリューム上のデータはすべて削除されます。


  1. 必要に応じて、削除する論理ボリュームのデータとボリュームを別の場所へ移動させます。 その必要がない場合は、手順 2 に進みます。

  2. VERITAS Volume Manager を使用していますか。

    • 使用していない場合は、手順 3 に進みます。

    • 使用している場合は、削除する論理ボリュームに接続されているすべてのクラスタノード上でデバイスリストを更新します。

    vxdisk rm コマンドで VERITAS Volume Manager のデバイスリストからデバイス (ボリューム) を削除する方法については、VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。

  3. Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager または VERITAS Volume Manager の適切なコマンドを実行し、ディスクセットまたはディスクグループから論理ユニット番号 (LUN) の参照を削除します。

    詳細については、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。

  4. 論理ボリュームを削除します。

    論理ボリュームを削除する方法については、サービスプロバイダにお問い合わせください。

  5. ノード A とノード B 上で実行されているリソースグループおよびデバイスグループを特定します。

    この情報を記録します。この情報は、手順 12 でこれらのノードにリソースグループとデバイスグループを返すときに必要になります。


    # scstat
    

  6. すべてのリソースグループおよびデバイスグループをノード A から削除します。


    # scswitch -S -h from-node
    

  7. shutdown -i6 コマンドを実行して、ノード A を停止し、再起動します。

    -i6 オプションを指定して shutdown コマンドを実行すると、ノードの停止と再起動が行われます。


    # shutdown -y -g0 -i6
    

    詳細については、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。

  8. ノード A 上で、/devices エントリと /dev エントリを更新します。


    # devfsadm -C
    # scdidadm -C
    

  9. すべてのリソースグループおよびデバイスグループをノード B から削除します。


    # scswitch -S -h from-node
    

  10. shutdown -i6 コマンドを実行して、ノード B を停止し、再起動します。

    -i6 オプションを指定して shutdown コマンドを実行すると、ノードが停止し、ok プロンプトに続いて再起動が行われます。


    # shutdown -y -g0 -i6
    

    詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。

  11. ノード B 上で、/devices エントリと /dev エントリを更新します。


    # devfsadm -C
    # scdidadm -C
    

  12. 手順 5 で確認したリソースグループとデバイスグループをノード B に返します。


    # scswitch -z -g resource-group -h nodename
    # scswitch -z -D device-group-name -h nodename
    

    詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。

次の作業

論理ボリュームを作成します。具体的な手順については、「クラスタに StorEdge 9910/9960 Array の論理ボリュームを追加する方法」を参照してください。