Sun Cluster 3.0 5/02 補足情報

iPlanet Web Server を構成する方法 (5/02)

次の変更は、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースから導入されます。この変更は、今回を含む Sun Cluster 3.0 ソフトウェアの今後のすべての Update リリースに適用されます。

この手順では、高可用性になるように iPlanet Web サーバーのインスタンスを構成する方法について説明します。この手順での操作には、NetscapeTM ブラウザを使用します。

この手順を実行するには、次の情報を確認しておく必要があります。

  1. すべてのノードのローカルディスク上に、iPlanet Web Server が管理するログ、エラーファイル、および PID ファイルを格納するためのディレクトリを作成します。

    iPlanet が正しく機能するために、これらのファイルは、クラスタファイルシステムではなく、クラスタの各ノード上に存在する必要があります。

    クラスタ内のすべてのノードにおいて、ローカルディスクの同じ場所を選択します。ディレクトリを作成するには、mkdir -p コマンドを使用します。このディレクトリの所有者は nobody にします。

    次の例に、この手順を行う方法を示します。


    phys-schost-1# mkdir -p /var/pathname/http-instance/logs/
    

    注 -

    エラーログや PID ファイルが大きくなると予想される場合、/var ディレクトリの容量は小さいので、このディレクトリに格納してはいけません。その代わりに、大きなファイルを格納できるだけの十分な容量を持つパーティションに新しいディレクトリを作成します。


  2. 管理ワークステーションまたはクラスタノードから Netscape ブラウザを起動します。

  3. 1 つのクラスタノード上で、ディレクトリ https-admserv に移動し、iPlanet 管理サーバーを起動します。


    # cd https-admserv
    # ./start
    

  4. Netscape ブラウザで iPlanet 管理サーバーの URL を入力します。

    URL は、サーバーインストール手順の手順 4 で iPlanet インストールスクリプトが確立した物理ホスト名とポート番号から構成されます (たとえば、n1.example.com:8888)。この 手順 2 を実行すると、./start コマンドは管理 URL を表示します。

    サーバーインストール手順の手順 6 で指定したユーザー ID とパスワードをプロンプトに入力して、iPlanet 管理サーバーインタフェースにログインします。

  5. 次の作業を行うには、可能な限り管理サーバーを使用し、そうでない場合だけ手動で変更するようにします。

    • サーバー名が正しいことを確認します。

    • サーバーユーザーがスーパーユーザーとして設定されていることを確認します。

    • バインドアドレスフィールドを次のアドレスの 1 つに変更します。

      • ネームサービスとして DNS を使用する場合、論理ホスト名または共有アドレス。

      • ネームサービスとして NIS を使用する場合、論理ホスト名または共有アドレスに関連する IP アドレス。

    • この節の手順 1 で作成したディレクトリを反映するように、ErrorLog、PidLog、および Access Log エントリを更新します。

    • 変更を保存します。