次の変更は、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースから導入されます。この変更は、今回を含む Sun Cluster 3.0 ソフトウェアの今後のすべての Update リリースに適用されます。
この手順では、高可用性になるように iPlanet Web サーバーのインスタンスを構成する方法について説明します。この手順での操作には、NetscapeTM ブラウザを使用します。
この手順を実行するには、次の情報を確認しておく必要があります。
開始する前に、クラスタが存在するネットワークにアクセスできるマシン上にブラウザをインストールしていることを確認します。ブラウザは、クラスタノードにもクラスタの管理ワークステーションにもインストールできます。
構成ファイルは、ローカルファイルシステムにもクラスタファイルシステムにも格納できます。
インスタンスの安全を保証するためのあらゆる証明書は、すべてのクラスタノードからインストールされる必要があります。このインストールでは、各ノード上で管理コンソールを実行します。したがって、クラスタにノード n1、n2、n3、および n4 が存在する場合、インストール手順は次のようになります。
ノード n1 上で管理サーバーを実行します。
Web ブラウザから管理サーバーに接続します。つまり、http://n1.domain:port (たとえば、http://n1.example.com:8888) と指定するか、管理サーバーポート用のアドレスを指定します。通常、このポートは 8888 です。
証明書をインストールします。
ノード n1 上で管理サーバーを停止して、ノード n2 から管理サーバーを実行します。
Web ブラウザから新しい管理サーバーに接続します。つまり、http://n2.domain:port (たとえば、http://n2.example.com:8888) と指定します。
ノード n3 と n4 に対しても上記手順を繰り返します。
上記の事項を考慮した後で、次の手順を行います。
すべてのノードのローカルディスク上に、iPlanet Web Server が管理するログ、エラーファイル、および PID ファイルを格納するためのディレクトリを作成します。
iPlanet が正しく機能するために、これらのファイルは、クラスタファイルシステムではなく、クラスタの各ノード上に存在する必要があります。
クラスタ内のすべてのノードにおいて、ローカルディスクの同じ場所を選択します。ディレクトリを作成するには、mkdir -p コマンドを使用します。このディレクトリの所有者は nobody にします。
次の例に、この手順を行う方法を示します。
phys-schost-1# mkdir -p /var/pathname/http-instance/logs/ |
エラーログや PID ファイルが大きくなると予想される場合、/var ディレクトリの容量は小さいので、このディレクトリに格納してはいけません。その代わりに、大きなファイルを格納できるだけの十分な容量を持つパーティションに新しいディレクトリを作成します。
管理ワークステーションまたはクラスタノードから Netscape ブラウザを起動します。
1 つのクラスタノード上で、ディレクトリ https-admserv に移動し、iPlanet 管理サーバーを起動します。
# cd https-admserv # ./start |
Netscape ブラウザで iPlanet 管理サーバーの URL を入力します。
URL は、サーバーインストール手順の手順 4 で iPlanet インストールスクリプトが確立した物理ホスト名とポート番号から構成されます (たとえば、n1.example.com:8888)。この 手順 2 を実行すると、./start コマンドは管理 URL を表示します。
サーバーインストール手順の手順 6 で指定したユーザー ID とパスワードをプロンプトに入力して、iPlanet 管理サーバーインタフェースにログインします。
次の作業を行うには、可能な限り管理サーバーを使用し、そうでない場合だけ手動で変更するようにします。