稼動しているクラスタに新しい StorEdge 3900 および 6900 シリーズシステムを追加する場合はこの手順に従ってください。稼動していない Sun Cluster にシステムをインストールする場合は、「StorEdge 3900 および 6900 シリーズシステムを取り付ける方法」の手順に従ってください。
この手順では、作業を開始するノードを「ノード A」、接続された 2 つ目のノードを「ノード B」として示しています。
システムキャビネットを開梱して設置し、高さを調整します。
手順については、『Sun StorEdge 3900 and 6900 Series Cabinet Installation and Service Manual』を参照してください。
次の順にケーブルを取り付けます。
システムの電源コードを取り付けます。
システムのアース線を取り付けます。
FC スイッチとクラスタノード間のケーブルを取り付けます (図 E-1 の例を参照)。
LAN 用の Ethernet ケーブルを取り付けます。
ケーブルの取り付け方法については、『Sun StorEdge 3900 and 6900 Series Cabinet Installation and Service Manual』を参照してください。
新しいシステムに電源を入れます。
システム内の StorEdge T3+ アレイは、起動に数分かかる可能性があります。
手順については、『Sun StorEdge 3900 and 6900 Series Cabinet Installation and Service Manual』を参照してください。
システムの記憶装置サービスプロセッサのホスト名、IP アドレス、日付、およびタイムゾーンを設定します。
手順の詳細は、『Sun StorEdge 3900 and 6900 Series Reference Manual』に示されている現場での初期取り付けについての説明を参照してください。
新しいシステムの FC スイッチからあらかじめ構成されたデフォルトのハードゾーンを削除します。
StorEdge 3900 シリーズのみ: Sun Cluster ホストベースのミラー化で利用できるように StorEdge 3900 シリーズシステムを構成するには、システムの FC スイッチからデフォルトのハードゾーンを削除する必要があります。取り付けられている SANsurfer インタフェースを使用して Sun StorEdge Network FC Switch-8 および Switch-16 スイッチから構成済みのハードゾーンを削除する方法については、『SANbox-8/16 Switch Management User's Manual』を参照してください。
すべてのノードで、稼動しているリソースグループとデバイスグループを確認します。
この情報を記録するのは、この作業の 手順 48 でこの情報を使用してリソースグループとデバイスグループをこれらのノードに返すためです。
# scstat |
ノード A からすべてのリソースグループとデバイスグループを削除します。
# scswitch -S -h nodename |
ノード A にホストアダプタを取り付ける必要があるかどうかを確認します。
取り付けようとしているホストアダプタは、ノード A での初めてのホストアダプタかどうかを確認します。
初めてではない場合は、手順 11 へ進んでください。
初めてのホストアダプタである場合は、次の例のように pkginfo コマンドを使用し、そのホストアダプタに必要なサポートパッケージがこのノードにすでにインストールされているかどうかを確認します。必要なパッケージは次のとおりです。
# pkginfo | egrep Wlux system SUNWluxd Sun Enterprise Network Array sf Device Driver system SUNWluxdx Sun Enterprise Network Array sf Device Driver (64-bit) system SUNWluxl Sun Enterprise Network Array socal Device Driver system SUNWluxlx Sun Enterprise Network Array socal Device Driver (64-bit) system SUNWluxop Sun Enterprise Network Array firmware and utilities system SUNWluxox Sun Enterprise Network Array libraries (64-bit) |
必要なサポートパッケージがすでにインストールされているかどうかを確認します。
すべてインストールされている場合は、手順 11 へ進んでください。
欠けている必須サポートパッケージがあれば、それらをインストールしてください。
サポートパッケージは、Solaris CD-ROM の Product ディレクトリに入っています。欠けているパッケージの追加には、pkgadd コマンドを使用してください。
# pkgadd -d path_to_Solaris/Product Pkg1 Pkg2 Pkg3 ... PkgN |
ノード A を停止して電源を切ります。
# shutdown -y -g0 -i0 |
ノードを停止して電源を切る手順については、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。
ノード A にホストアダプタを取り付けます。
ホストアダプタを取り付ける手順については、ホストアダプタとノードに付属しているマニュアルを参照してください。
ノード A の電源を入れ、非クラスタモードで起動します。
{0} ok boot -x |
詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。
必要に応じ、ノード A のホストアダプタファームウェアをアップグレードします。
必要なパッチまたはファームウェアのダウンロード情報を示した Sun の EarlyNotifier Web ページにアクセスする方法については、『Sun Cluster 3.0 5/02 ご使用にあたって』を参照してください。ホストアダプタファームウェアパッチの適用方法については、ファームウェアパッチの README ファイルを参照してください。
必要に応じ、FC スイッチに GBIC を取り付けます。
FC スイッチに GBIC を取り付ける手順については、『SANbox 8/16 Segmented Loop Switch User's Manual』を参照してください。
ノード A と StorEdge 3900 または 6900 シリーズシステム内の FC スイッチ間を光ファイバケーブルで接続します (図 E-1 の例を参照)。
必要に応じ、ノード A に StorEdge T3+ アレイサポートに必要な Solaris パッチをインストールします。
必要なパッチまたはファームウェアのダウンロード情報を示した Sun の EarlyNotifier Web ページにアクセスする方法については、『Sun Cluster 3.0 5/02 ご使用にあたって』を参照してください。ホストアダプタファームウェアパッチの適用方法については、ファームウェアパッチの README ファイルを参照してください。
Sun Download Center Web サイト http://www.sun.com/storage/san/ から、Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアサポートに必要なパッチまたはソフトウェアをノード A にインストールします。
ソフトウェアのインストール手順については、この Web サイトの説明を参照してください。
手順 18 でインストールしたソフトウェア内の Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェア機能をアクティブにします。
Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェア機能をアクティブにするには、インストールされている /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルを手動で編集し、mpxio-disable パラメータを no に変更します。
mpxio-disable="no" |
ノード A を停止します。
# shutdown -y -g0 -i0 |
ノード A で再構成起動を行い、新しい Solaris デバイスファイルとリンクを作成します。
{0} ok boot -r |
すべてのノードで、/devices および /dev エントリを更新します。
# devfsadm -C # devfsadm |
すべてのノードで、DID インスタンスのパスを更新します。
# scdidadm -C # scdidadm -r |
StorEdge 3900 シリーズと StorEdge 6900 シリーズシステムのどちらを追加するかを確認します。
StorEdge 3900 シリーズシステムを追加する場合は、手順 26 へ進んでください。
StorEdge 6900 シリーズシステムを追加する場合: ノード A で、次に示すように cfgadm コマンドを使用して仮想化エンジン (VE) コントローラ状態を表示し、VE コントローラを有効にします。
# cfgadm -al # cfgadm -c configure <c::controller id> |
cfgadm コマンドとこのコマンドのオプションの詳細は、cfgadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
(省略可能) 新しい StorEdge 6900 シリーズシステムの VE に VLUN を設定します。
クラスタ内で VLUN を設定する手順については、「StorEdge 6900 シリーズシステムの仮想化エンジンに VLUN を設定する方法」を参照してください。
(省略可能) ノード A で、新しいアレイにデバイス ID (DID) が割り当てられたか確認します。
# scdidadm -l |
ノード B にホストアダプタを取り付ける必要があるかどうかを確認します。
取り付けようとしているホストアダプタが、ノード B での初めてのホストアダプタかどうかを確認します。
初めてではない場合は、手順 30 へ進んでください。
初めてのホストアダプタである場合は、そのホストアダプタに必要なサポートパッケージがこのノードにすでにインストールされているかどうかを確認します。必要なパッケージは以下のとおりです。
# pkginfo | egrep Wlux system SUNWluxd Sun Enterprise Network Array sf Device Driver system SUNWluxdx Sun Enterprise Network Array sf Device Driver (64-bit) system SUNWluxl Sun Enterprise Network Array socal Device Driver system SUNWluxlx Sun Enterprise Network Array socal Device Driver (64-bit) system SUNWluxop Sun Enterprise Network Array firmware and utilities system SUNWluxox Sun Enterprise Network Array libraries (64-bit) |
必要なサポートパッケージがすでにインストールされていますか。
すべてインストールされている場合は、手順 30 へ進んでください。
欠けているサポートパッケージがあれば、それらをインストールしてください。
サポートパッケージは、Solaris CD-ROM の Product ディレクトリに入っています。欠けているパッケージの追加には、pkgadd コマンドを使用してください。
# pkgadd -d path_to_Solaris/Product Pkg1 Pkg2 Pkg3 ... PkgN |
ノード B からすべてのリソースグループとデバイスグループを削除します。
# scswitch -S -h nodename |
ノード B を停止して電源を切ります。
# shutdown -y -g0 -i0 |
ノードを停止して電源を切る手順については、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。
ノード B にホストアダプタを取り付けます。
ホストアダプタを取り付ける手順については、ホストアダプタとノードに付属しているマニュアルを参照してください。
ノード B に電源を入れて起動します。
{0} ok boot -x |
詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。
必要に応じ、ノード B のホストアダプタファームウェアをアップグレードします。
必要なパッチまたはファームウェアのダウンロード情報を示した Sun の EarlyNotifier Web ページにアクセスする方法については、『Sun Cluster 3.0 5/02 ご使用にあたって』を参照してください。ホストアダプタファームウェアパッチの適用方法については、ファームウェアパッチの README ファイルを参照してください。
必要に応じ、FC スイッチに GBIC を取り付けます。
FC スイッチに GBIC を取り付ける手順については、『SANbox 8/16 Segmented Loop Switch User's Manual』を参照してください。
StorEdge 3900 または 6900 シリーズシステム内の FC スイッチとノード B 間を光ファイバケーブルで接続します (図 E-1 の例を参照)。
必要に応じ、ノード B に StorEdge T3+ アレイサポートに必要な Solaris パッチをインストールします。
StorEdge T3+ アレイサポートに必要な Solaris パッチの一覧は、『Sun StorEdge T3 Disk Tray Release Notes』を参照してください。
Sun Download Center Web サイト http://www.sun.com/storage/san/ から、Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアサポートに必要なパッチまたはソフトウェアをノード B にインストールします。
ソフトウェアのインストール手順については、この Web サイトの説明を参照してください。
手順 38 でインストールしたソフトウェア内の Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェア機能をアクティブにします。
Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェア機能をアクティブにするには、インストールされている /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルを手動で編集し、mpxio-disable パラメータを no に変更します。
mpxio-disable="no" |
ノード B を停止します。
# shutdown -y -g0 -i0 |
ノード B で再構成起動を行い、新しい Solaris デバイスファイルとリンクを作成します。
{0} ok boot -r |
すべてのノードで、/devices および /dev エントリを更新します。
# devfsadm -C # devfsadm |
すべてのノードで、DID インスタンスのパスを更新します。
# scdidadm -C # scdidadm -r |
StorEdge 3900 シリーズと StorEdge 6900 シリーズシステムのどちらを追加するかを確認します。
StorEdge 3900 シリーズシステムを追加する場合は、手順 46 へ進んでください。
StorEdge 6900 シリーズシステムを追加する場合: ノード A で、次に示すように cfgadm コマンドを使用して仮想化エンジン (VE) コントローラ状態を表示し、VE コントローラを有効にします。
# cfgadm -al # cfgadm -c configure <c::controller id> |
cfgadm コマンドとこのコマンドのオプションの詳細は、cfgadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
(省略可能) 新しい StorEdge 6900 シリーズシステムの VE に VLUN を設定します。
クラスタ内で VLUN を設定する手順については、「StorEdge 6900 シリーズシステムの仮想化エンジンに VLUN を設定する方法」を参照してください。
(省略可能) ノード B で、新しいアレイに DID が割り当てられていることを確認します。
# scdidadm -l |
新しいアレイに接続されているノードの 1 つで、SCSI の予約状態をリセットします。
# scdidadm -R n |
パラメータ n は、クラスタに追加するアレイ LUN の DID インスタンスです。
同じノード上でクラスタに追加するアレイ LUN ごとに、このコマンドを繰り返してください。
手順 6 で確認したリソースグループとデバイスグループをすべてのノードに返します。
# scswitch -z -g resource-group -h nodename # scswitch -z -D device-group-name -h nodename |
詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。
ボリューム管理作業を行い、新しい論理ボリュームをクラスタに取り込みます。
詳細は、Solstice DiskSuite または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。