Sun Cluster 3.0 5/02 補足情報

故障したコントローラの交換またはオフラインコントローラの回復を行う方法

この作業は、StorEdge/Netra st A1000 コントローラを交換する場合、あるいはオフライン状態のコントローラを回復させる場合に行なってください。

SCSI 予約と障害防御の概念については、『Sun Cluster 3.0 12/01 の概念』を参照してください。

  1. 定足数デバイスとして構成されている LUN がアレイに含まれないか確認します。


    # scstat -q
    
    • アレイに定足数デバイスが含まれない場合は、手順 2 へ進んでください。

    • 定足数デバイスとして構成された LUN がアレイに含まれる場合は、異なるアレイ上の別の LUN を新しい定足数デバイスとして選択し、構成してください。続いて、古い定足数デバイスを削除してください。

  2. RAID Manager デーモンを再起動します。


    # /etc/init.d/amdemon stop
    # /etc/init.d/amdemon start
    

  3. 故障したコントローラが存在するかどうかを確認します。

    • アレイはオフラインの状態であるが故障したコントローラは存在しないという場合は、手順 4 へ進んでください。

    • 故障したコントローラが存在する場合は、そのコントローラを新しいコントローラと差し替えてください (ただしコントローラをオンラインにしないでください)。

      StorEdge/Netra st A1000 コントローラの交換方法については、『Sun StorEdge A3500/A3500FC Controller Module Guide』と『Sun StorEdge RAID Manager Installation and Support Guide』を参照してください。これらのマニュアルは、詳細な検討を行なうために利用できます。

  4. 一方のノードで、RAID Manager GUI の Recovery アプリケーションを使用してコントローラをオンラインに回復させます。


    注 -

    コントローラをオンラインにするためには、RAID Manager GUI の Recovery アプリケーションを使用する必要があります。


    Recovery アプリケーションの詳細は、『Sun StorEdge RAID Manager User's Guide』を参照してください。コントローラをオンラインにすると何らかの問題が発生する場合は、『Sun StorEdge RAID Manager Installation and Support Guide』を参照してください。

  5. StorEdge/Netra st A1000 アレイに接続している一方のノードで、コントローラの SCSI 予約状態が正しいことを確認します。

    オンラインにしたいコントローラの LUN 0 で、scdidadm(1M) の修復オプション (-R) を実行します。


    # scdidadm -R /dev/dsk/cNtXdY