次の手順で、「クラスタソフトウェアパッケージをアップグレードする」で開始した scinstall(1M) によるアップグレードプロセスを完了します。クラスタの各ノードで次の手順を実行します。
クラスタの各ノードのスーパーユーザーになります。
ボリューム管理ソフトウェアは VxVM ですか 。
VxVM ではない場合は、手順 3 に進みます。
VxVM である場合は、VxVM と任意の VxVM パッチをインストールして、ルートディスクグループ (rootdg) を新しいインストール用に作成します。
VxVM をインストールして、ルートディスクをカプセル化するには、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の「VERITAS Volume Manager ソフトウェアをインストールしてルートディスク をカプセル化する」の手順を実行します。ルートディスクをミラー化するには、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の「カプセル化されたルートディスクをミラー化する」を実行します。
VxVM をインストールして、rootdg をローカルのルート以外のディスク上に作成するには、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の「VERITAS Volume Manager ソフトウェアだけをインストールする」と「ルート以外のrootdg ディスクグループを作成する」の手順を実行します。
アップグレードするのは Sun Cluster HA for NFS ですか。
Sun Cluster HA for NFS である場合は、手順 4 に進みます。
Sun Cluster HA for NFS ではない場合は、手順 5 に進みます。
Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのアップグレードを終了して、Sun Cluster HA for NFS の構成を変換します。
アップグレードしているのが Sun Cluster HA for NFS でない場合は、代わりに、手順 5 を実行します。
ノードの CD-ROMドライブに Sun Cluster 3.0 Agents 5/02 CD-ROM を挿入します。
この手順では、ボリュームデーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されていることを想定しています。
そのノードでのクラスタソフトウェアのアップグレードを完了します。
# scinstall -u finish -q globaldev=DIDname ¥ -d /cdrom/scdataservices_3_0_u3 -s nfs |
定足数デバイスのデバイスID (DID) 名を指定します。
CD-ROM イメージのディレクトリの場所を指定します。
構成する Sun Cluster HA for NFS データサービス名を指定します。
次のようなエラーメッセージが表示されることがありますが、無視してください。
** Installing Sun Cluster - Highly Available NFS Server ** Skipping "SUNWscnfs" - already installed |
CD-ROM を取り出します。
もう一方のノードに対して、手順 a から 手順 c までを繰り返します。
両方のノードで作業が完了すると、クラスタインストールモードが解除され、定足数の確立に使用されるすべての票が割り当てられます。
手順 6 に進みます。
各ノード上で、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのアップグレードを終了します。
アップグレードしているのが Sun Cluster HA for NFS である場合は、代わりに、手順 4 を実行します。
# scinstall -u finish -q globaldev=DIDname |
定足数デバイスのデバイスID (DID) 名を指定します。
Sun Cluster HA for NFS 以外のデータサービスをアップグレードしている場合は、これらのデータサービス用のリソースを新しいインストール用に構成します。
手順については、『Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成』を参照してください。
ボリューム管理ソフトウェアが Solstice DiskSuite の場合は、いずれかのノードから、すでに存在しているデバイスグループをオンラインにします。
# scswitch -z -D disk-device-group -h node |
スイッチを実行します。
ディスクデバイスグループの名前を指定します。これは、Solstice DiskSuite ソフトウェアのディスクセット名と同じです。
ディスクデバイスグループの主ノードとして動作するクラスタノード名を指定します。
いずれかのノードから、すでに存在しているデータサービスリソースグループをオンラインにします。
この時点で、Sun Cluster 2.2 論理ホストが Sun Cluster 3.0 5/02 リソースグループに変換され、論理ホスト名に接尾辞 -lh が追加されます。たとえば、lhost-1 という名前の論理ホストは、lhost-1-lh という名前のリソースグループにアップグレードされます。変換したこれらのリソースグループ名は、次のコマンドで使用します。
# scswitch -z -g resource-group -h node |
オンラインにするリソースグループ名を指定します。
scrgadm -p コマンドを使用し、クラスタ内のすべてのリソースタイプとリソースグループの一覧を表示できます。scrgadm -pv コマンドを使用すると、この一覧をより詳しく表示できます。
Sun Management Center を使用して Sun Cluster 構成を監視する場合は、Sun Management Center 用のSun Cluster モジュールをインストールします。
すべてのノードがクラスタに結合していることを確認します。
『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の「クラスタメンバーシップを確認する」に進みます。