Sun Cluster 3.0 5/02 ご使用にあたって

バグ ID 4504311

問題の概要:Sun Cluster 構成を Solaris 8 10/01 ソフトウェアにアップグレードするとき (Sun Cluster 3.0 12/01 へのアップグレードに必要)、Apache アプリケーションの起動スクリプトと停止スクリプトが復元される。Apache データサービス (Sun Cluster HA for Apache) がすでにクラスタ上に存在 し、デフォルトの構成で構成されている場合 (つまり、/etc/apache/httpd.conf ファイルが存在し、/etc/rc3.d/S50apache ファイルが存在しない場合)、Apache アプリケーションは Sun Cluster HA for Apache データサービスとは無関係に独自に起動する。 したがって、Apache アプリケーションがすでに動作しているため、Apache データサービスが起動しない。

回避方法:各ノード上で次の手順を実行します。

  1. アップグレードのためにノードを停止する前に、次のリンクがすでに存在しているかどうかを確認し、存在している場合は、ファイル名に大文字の K または S が含まれているかどうかを確認します。


    /etc/rc0.d/K16apache
    /etc/rc1.d/K16apache
    /etc/rc2.d/K16apache
    /etc/rc3.d/S50apache
    /etc/rcS.d/K16apache

    これらのリンクがすでに存在しており、ファイル名に大文字の K または S が含まれている場合は、何もする必要はありません。そうでない場合は、ノードを Solaris 8 10/01 ソフトウェアにアップグレードした後に次の手順を実行します。

  2. ノードを Solaris 8 10/01 ソフトウェアにアップグレードした後、ノードを再起動するに、復元された Apache のリンク名を変更します (たとえば、ファイル名を小文字の k や s にします) 。


    # mv /a/etc/rc0.d/K16apache /a/etc/rc0.d/k16apache
    # mv /a/etc/rc1.d/K16apache /a/etc/rc1.d/k16apache
    # mv /a/etc/rc2.d/K16apache /a/etc/rc2.d/k16apache
    # mv /a/etc/rc3.d/S50apache /a/etc/rc3.d/s50apache
    # mv /a/etc/rcS.d/K16apache /a/etc/rcS.d/k16apache