表 2–2 の拡張プロパティを使用して、リソースを作成します。リソースを作成するときは、コマンド行 scrgadm -x parameter=value を使用して、拡張プロパティを構成します。すでにリソースを作成してある場合は、第 15 章「データサービスリソースの管理」の手順を使用して拡張プロパティを構成してください。拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するか無効にするときにしか更新できません。「調整可能」の欄には、そのプロパティをいつ変更できるかが示されています。 Sun Cluster のすべてのプロパティの詳細については、『Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成 』の「付録 A」を参照してください。
表 2–2 Sun Cluster HA for Oracle リスナーの拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
---|---|
LISTENER_ NAME (文字列) |
Oracle リスナーの名前。
デフォルト: LISTENER 範囲: なし 調整:無効になっている時
|
ORACLE_ HOME (文字列) |
Oracle ホームディレクトリへのパス。
デフォルト:なし 範囲: 最小 = 1 調整:無効になっている時 |
User_env (文字列)) |
環境変数が含まれているファイル。リスナーの起動と停止の前に設定されます。Oracle デフォルトと異なる値を持つ環境変数は、このファイル内に定義する必要があります (たとえば /var/opt/oracle または $ORACLE_HOME/network/admin の下に listener.ora ファイルが存在しない場合、TNS_ADMIN 環境変数を定義する必要があります)。また、各環境変数の定義は、VARIABLE_NAME=VARIABLE_VALUE という書式で行う必要があります。これらの環境変数は、それぞれ環境ファイル内で 1 行に 1 つずつ指定しなければなりません。
デフォルト:““ 範囲: なし 調整: 任意の時点 |
表 2–3 に、Oracle サーバーに設定できる拡張プロパティを示します。Oracle サーバーに対して設定する必要のある拡張プロパティは、ORACLE_HOME、ORACLE_SID、Alert_log_file、Connect_string プロパティです。
表 2–3 Sun Cluster HA for Oracle サーバーの拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
---|---|
Alert_log_ file (文字列) |
Oracle 警告ログファイル。
デフォルト:なし 範囲: 最小 = 1 調整: 任意の時点 |
Auto_End_Bkp (ブール値) |
Oracle RDBMS のホットバックアップが中断された場合に、次の回復操作を実行する機能。
デフォルト:False 範囲: なし 調整:任意の時点 |
Connect_ cycle (整数) |
データベースから切り離されるまでの障害モニターの接続検証サイクル数。
デフォルト: 5 範囲: 0 – 99,999 調整: 任意の時点 |
Connect_ string (文字列) |
障害モニターがデータベースに接続するのに使用する Oracle ユーザーとパスワード。
デフォルト:なし 範囲: 最小 = 1 調整: 任意の時点 |
ORACLE_ HOME (文字列) |
Oracle ホームディレクトリへのパス。
デフォルト:なし 範囲: 最小 = 1 調整:無効になっている時 |
ORACLE_ SID (文字列) |
Oracle システム識別子。
デフォルト:なし 範囲: 最小 = 1 調整:無効になっている時 |
Parameter_ file (文字列) |
Oracle パラメータファイル。指定しない場合は、Oracle プロパティのデフォルトが使用されます。
デフォルト:““ 範囲: 最小 = 0 調整: 任意の時点 |
Probe_ timeout (整数) |
Oracle サーバーインスタンスの検証に障害モニターが使用するタイムアウト時間 (秒)。
デフォルト:60 範囲: 0 – 99,999 調整: 任意の時点 |
Restart_type (文字列) |
このリソースで障害が検出された場合、 RESOURCE_RESTART の値は、このリソースの再起動のみを保証します。RESOURCE_GROUP_RESTART の値は、再起動するリソースグループ内のすべてのリソースを保証します。 デフォルト: RESOURCE_GROUP_RESTART 範囲: なし 調整: 任意の時点 |
User_env (文字列)) |
環境変数が含まれているファイル。サーバーの起動と停止の前に設定されます。 Oracle デフォルトと異なる値を持つ環境変数は、このファイル内に定義する必要があります (たとえば /var/opt/oracle または $ORACLE_HOME/network/admin の下に listener.ora ファイルが存在しない場合、TNS_ADMIN 環境変数を定義する必要があります)。また、各環境変数の定義は、VARIABLE_NAME=VARIABLE_VALUE という書式で行う必要があります。これらの環境変数は、それぞれ環境ファイル内で 1 行に 1 つずつ指定しなければなりません。
デフォルト:““ 範囲: なし 調整: 任意の時点 |
Wait_for_ online (ブール値) |
データベースがオンラインになるまで START メソッドで待機します。
デフォルト:True 範囲: なし 調整: 任意の時点
|