この節では、Sun Cluster Support for Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 固有の要件を示します。
Oracle コンポーネント (Oracle UDLM と RDBMS) にどのアーキテクチャを使用するか決定するにあたり、以下の点に注意してください。
両方の Oracle コンポーネントのアーキテクチャが一致する必要があります。たとえば、Oracle UDLM に 64 ビットアーキテクチャを使用する場合は、RDBMS にも 64 ビットアーキテクチャを使用する必要があります。
Oracle コンポーネントに 32 ビットアーキテクチャを使用する場合は、それらのコンポーネントが配置されたノードを 32 ビットモードまたは 64 ビットモードのどちらででもブートできます。しかし、Oracle コンポーネントに 64 ビットアーキテクチャを使用する場合は、それらのコンポーネントが配置されたノードを 64 ビットモードでブートする必要があります。
すべてのノードをブートするときは、同じアーキテクチャを使用する必要があります。たとえば、32 ビットアーキテクチャを使用するように 1 つのノードをブートする場合は、全ノードとも 32 ビットを使用するようにブートする必要があります。
次に、データサービスログファイルの場所を示します。
現在のログ – /var/cluster/ucmm/ucmm_reconf.log
以前のログ – /var/cluster/ucmm/ucmm_reconf.log.0 (0,1,...) この場所に Oracle ログファイルが見つからない場合は、Oracle のサポートに連絡してください。この場所は、Oracle UDLM パッケージによって異なります。
Oracle UDLM ログ – /var/cluster/ucmm/dlm_nodename/logs
Oracle UDLM コアファイル – /var/cluster/ucmm/dlm_nodename/cores
Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 環境でノード障害が発生した場合には、Sun Cluster フェイルオーバーデータサービスによって使用される IP フェイルオーバーを使用せずに、別のサーバーに再接続するように Oracle クライアントを構成できます。このフェイルオーバー処理については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 環境では、複数の Oracle インスタンスが協力して同じ共有データベースへのアクセスを提供します。Oracle クライアントは、任意のインスタンスを使用してデータベースにアクセスできます。したがって、1 つまたは複数のインスタンスで障害が発生しても、クライアントは残りのインスタンスに接続することによって、引き続きデータベースにアクセスできます。
1 つのノードで障害が発生する場合は、ノードをメンテナンスモードでブートし、問題を解決してください。詳細は、『Sun Cluster 3.1 のシステム管理』を参照してください。
このデータサービスをインストールする場合は、ノードを再起動する前にOracle RDBMS ソフトウェアのインストールと、Oracle データベースの作成 よりも前に説明されている作業手順をすべて行なってください。これらをすべて実行しないと、ノードはパニックを引き起こします。ノードがパニックを起こした場合は、メンテナンスモードでブートして問題を解決する必要があります。
Sun Cluster 3.1 で Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard オプションを使用する場合は、以下の点に注意してください。
このオプションを使用する場合は、Sun Cluster 3.1 をインストールする前に次の特殊な要件を考慮する必要があります。クラスタ内で使用するホスト名には特殊文字を含めることができません。Sun Cluster 3.1 をインストールしたあとでは、ホスト名を変更することはできません。Sun Cluster 3.1 をインストールする前に、Oracle のマニュアルを参照してこの特殊な要件を始めとする詳細を確認してください。
この製品オプションのインストール、管理、および操作については、Oracle のマニュアルを参照してください。
Sun Cluster コマンドは、Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard によってインストールされるリソースの状態を操作する目的で使用しないでください。このような操作が行われても失敗する可能性があります。Sun Cluster コマンドは、Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard によってインストールされるリソースの状態を照会する目的にも適しません。出力される状態は実際の状態を示さない可能性があります。Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard の状態を確認するには、Oracle が提供するコマンドを使用してください。