Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster HA for NetBackup 拡張プロパティの構成

この節では、Sun Cluster HA for NetBackup の拡張プロパティについて説明します。通常、拡張プロパティは、リソースを作成するときにコマンド行から scrgadm -x parameter=valueを実行して構成します。Sun Cluster の全プロパティについては、付録 A 「標準プロパティ」 を参照してください。

表 12–2 は、NetBackup リソースのために設定できる拡張プロパティを示したものです。拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するときにしか更新できません。次の表の「調整」欄は、各プロパティを更新できるタイミングを示しています。

表 12–2 Sun Cluster HA for NetBackup 拡張プロパティ

名前/データタイプ 

説明 

Start_command (文字列)

NetBackup アプリケーションを起動するコマンド。 

 

デフォルト:/opt/SUNWscnb/master/bin/start. netbackup

範囲: なし

調整:不可能

Stop_command (文字列)

NetBackup アプリケーションを停止するコマンド。 

 

デフォルト: /opt/SUNWscnb/master/bin/stop. netbackup

範囲: なし

調整:不可能

Monitor_ retry_ count (整数)

障害モニターに許可される Process Monitor Facility (PMF) 再起動の回数。 

 

デフォルト:4

範囲: 最小 = 1

調整: 任意の時点

Monitor_ retry_ interval (整数)

障害モニターが再起動を試みる間隔 (分)。 

 

デフォルト:2

範囲: 最小 = 2

調整: 任意の時点

Probe_timeout (文字列)

プロセスを確実に検証するために障害モニターが待機する時間を計算するのに使用される時間 (秒)。 

起動時に、NetBackup の START メソッドはデーモンの数に Probe_timeout の値を掛けてデーモンが起動すべき時間を計算します。Probe_timeout の値がデフォルト値の場合、START メソッドは 60 秒待機したあとで起動を監視します。

 

デフォルト:60

範囲: 最小 = 1

調整: 任意の時点