この節では、Sun Cluster HA for NetBackup の拡張プロパティについて説明します。通常、拡張プロパティは、リソースを作成するときにコマンド行から scrgadm -x parameter=valueを実行して構成します。Sun Cluster の全プロパティについては、付録 A 「標準プロパティ」 を参照してください。
表 12–2 は、NetBackup リソースのために設定できる拡張プロパティを示したものです。拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するときにしか更新できません。次の表の「調整」欄は、各プロパティを更新できるタイミングを示しています。
表 12–2 Sun Cluster HA for NetBackup 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
---|---|
Start_command (文字列) |
NetBackup アプリケーションを起動するコマンド。
デフォルト:/opt/SUNWscnb/master/bin/start. netbackup 範囲: なし 調整:不可能 |
Stop_command (文字列) |
NetBackup アプリケーションを停止するコマンド。
デフォルト: /opt/SUNWscnb/master/bin/stop. netbackup 範囲: なし 調整:不可能 |
Monitor_ retry_ count (整数) |
障害モニターに許可される Process Monitor Facility (PMF) 再起動の回数。
デフォルト:4 範囲: 最小 = 1 調整: 任意の時点 |
Monitor_ retry_ interval (整数) |
障害モニターが再起動を試みる間隔 (分)。
デフォルト:2 範囲: 最小 = 2 調整: 任意の時点 |
Probe_timeout (文字列) |
プロセスを確実に検証するために障害モニターが待機する時間を計算するのに使用される時間 (秒)。 起動時に、NetBackup の START メソッドはデーモンの数に Probe_timeout の値を掛けてデーモンが起動すべき時間を計算します。Probe_timeout の値がデフォルト値の場合、START メソッドは 60 秒待機したあとで起動を監視します。
デフォルト:60 範囲: 最小 = 1 調整: 任意の時点 |