この節の情報を使用して、Sun Cluster HA for Siebel 障害モニターについて理解してください。
この節では、次の内容について説明します。
Sun Cluster HA for Siebel 障害モニターの検証アルゴリズムまたは機能性
検証の失敗に関連する状況、メッセージ、回復アクション
検証の成功に関連する状況およびメッセージ
Sun Cluster HA for Siebel は、ゲートウェイ障害モニターとサーバー障害モニターの 2 つの障害モニターを提供します。各障害モニターについては、以降の節で説明します。
Sun Cluster HA for Siebel 障害モニターは、次の拡張プロパティを使用します。これらの拡張プロパティは調整できます。拡張プロパティの検討や設定については、Sun Cluster HA for Siebel 拡張プロパティを参照してください。
表 14–3 Sun Cluster HA for Siebel (SUNW.sblgtwy) 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
---|---|
Confdir_list(文字列配列) |
Siebel ゲートウェイのルートディレクトリの場所 デフォルト:なし 調整:作成時 |
表 14–4 Sun Cluster HA for Siebel SUNW.sblsrvr 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
---|---|
Confdir_list(文字列配列) |
Siebel サーバーのルートディレクトリの場所 デフォルト:なし 調整:作成時 |
siebel_enterprise (文字列) |
Siebel Enterprise 名 デフォルト:なし 調整: 作成時 |
siebel_serves (文字列) |
Siebel サーバー名 デフォルト:なし 調整: 作成時 |
Siebel ゲートウェイ障害モニターは、Siebel ゲートウェイプロセスを監視します。Siebel ゲートウェイプロセスが終了している場合、障害モニターはそれを再起動するか、別のノードにフェイルオーバーします。
Siebel サーバー障害モニターは、 thorough_probe_interval で指定した秒ごとに次の操作を行います。
Siebel データベースに障害が生じると、Siebel サーバーの状態は、DEGRADED とマークされます。Siebel データベースが再起動されると、 Siebel サーバーリソースの検証機能は、Siebel サーバーが機能していることの確認を試行します。この試行に失敗した場合、Siebel サーバーは再起動されるか、または別のノードにフェイルオーバーされます。
また、START メソッドを実行したときに利用可能でなかった Siebel データベースが利用可能になった場合も、障害モニターは Siebel サーバーを起動します。
Siebel ゲートウェイに障害が生じると、 Siebel サーバーの状態は、DEGRADED とマークされます。Siebel ゲートウェイが再び再起動されると、 Siebel サーバーリソースの検証機能は、Siebel サーバーが機能していることの確認を試行します。この試行に失敗した場合、Siebel サーバーは再起動されるか、または別のノードにフェイルオーバーされます。
また、START メソッドを実行したときに利用可能でなかった Siebel ゲートウェイが利用可能になった場合も、障害モニターは Siebel サーバーを起動します。
Siebel サーバーに障害が生じると、再起動されるか、またはフェイルオーバーされます。Siebel コンポーネントのどれかで障害が生じると、部分 (10%) 障害がフレームワークに報告されます。現状では、コンポーネント障害は、Siebel インストールの英語版でのみ検出可能です。