Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成

RGOffload 拡張プロパティの構成

通常、拡張プロパティは RGOffload リソースを作成するときに、コマンド行から scrgadm -x parameter=value を実行して構成します。Sun Cluster の全標準プロパティについては、付録 A 「標準プロパティ」 を参照してください。

表 15–2に RGOffload に構成できる拡張プロパティを示します。 「調整」エントリは、いつプロパティを更新できるかを示します。

表 15–2 RGOffload 拡張プロパティ

名前/データタイプ 

デフォルト 

rg_to_offload (文字列)

重要なフェイルオーバーリソースグループがノード上で起動するときに、当該ノード上で取り外す必要があるリソースグループをコンマで区切ったリスト。このリストには、お互いに依存するリソースグループが含まれてはいけません。このプロパティにはデフォルト設定値がないので、必ず設定する必要があります。 

 

RGOffload は、rg_to_offload 拡張プロパティに設定されたリソースグループのリストにおける依存関係ループを検査しません。たとえば、リソースグループ RG-B が RG-A に依存する場合、RG-A と RG-B は両方とも rg_to_offload に含まれてはいけません。

 

デフォルト:なし

調整: 任意の時点

continue_to_offload (ブール型)

リソースグループの取り外し中にエラーが発生した後に、rg_to_offload リスト内の残りのリソースグループの取り外し続けるかどうかを示すブール型。

 

このプロパティは START メソッドだけが使用します。

 

デフォルト:True

調整: 任意の時点

max_offload_retry (整数)

クラスタまたはリソースグループの再構成による障害時の起動中に、リソースグループの取り外しを試みる回数。再試行の間には 10 秒の間隔があります。 

 

(取り外されるリソースグループの数 * max_offload_retry * 10 秒)

 

の値が RGOffload の Start_timeout の値より少なくなるように

 

max_offload_retry を設定します。この値が Start_timeout の値に近い (あるいは、より大きい) 場合、最大再試行数に到達する前に、RGOffload リソースの START メソッドがタイムアウトする可能性があります。

 

このプロパティは START メソッドだけが使用します。

 

デフォルト:15

調整: 任意の時点