Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成

例 – RGOffload リソースの構成

この例では、RGOffload リソース (rgofl)、RGOffload リソースを含む重要なリソースグループ (oracle_rg)、および重要なリソースグループがオンラインになったときに取り外されるスケーラブルリソースグループ (IWS-SC, IWS-SC-2) を構成する方法について説明します。この例では、重要なリソースは oracle-server-rs です。

この例では、oracle_rgIWS-SC、および IWS-SC-2 はクラスタ "triped" の任意のノード、つまり、phys-triped-1、phys-triped-2、phys-triped-3 上でマスターできます。


[SUNW.RGOffload リソースタイプが登録されているかどうかを判断する]
# scrgadm -p|egrep SUNW.RGOffload
 
[必要に応じて、リソースタイプを登録する]
# scrgadm -a -t SUNW.RGOffload

[RGOffload によって取り外される各リソースグループで、Desired_primaries をゼロに設定する]
# scrgadm -c -g IWS-SC-2 -y Desired_primaries=0
# scrgadm -c -g IWS-SC -y Desired_primaries=0

[重要なリソースグループに RGOffload リソースを追加し、拡張プロパティを設定する]
# scrgadm -aj rgofl -t SUNW.RGOffload -g oracle_rg \
-x rg_to_offload=IWS-SC,IWS-SC-2 -x continue_to_offload=TRUE \
-x max_offload_retry=15
 
[RGOffload リソースを有効にする]
# scswitch -ej rgofl
 
[重要なフェイルオーバーリソースの RGOffload リソースに対する依存性を設定する]
# scrgadm -c -j oracle-server-rs -y Resource_dependencies=rgofl
 
[取り外されるリソースグループをすべてのノードでオンラインにする]
# scswitch -z -g IWS-SC,IWS-SC-2 -h phys-triped-1,phys-triped-2,phys-triped-3
 
[重要なフェイルオーバーリソースグループがオンラインでない場合は、それをオンラインにする]
# scswitch -Z -g oracle_rg