Sun Cluster ソフトウェアをインストールした後、次の作業を行なって、NTP 構成ファイルを作成および変更します。また、ノードを既存のクラスタに追加したときや、クラスタ内にあるノードのプライベートホスト名を変更したときも、NTP 構成ファイルを変更する必要があります。
NTP を構成する (つまり、クラスタ内で同期をとる) 場合に重要な第一の条件は、すべてのクラスタノードが同時に同期をとる必要があるということです。ノード間で同期をとる場合に重要な第二の条件は、個々のノードの時間が正確であるということです。このような同期についての基本的条件に適合する限り、NTP はニーズに合わせて自由に構成できます。
クラスタの時刻の詳細については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。NTP を Sun Cluster 構成用に構成する場合のガイドラインについては、/etc/inet/ntp.cluster テンプレートファイルを参照してください。
Sun Cluster ソフトウェアをインストールする前に、独自の/etc/inet/ntp.conf ファイルをインストールしたかどうかを確認します。
クラスタノード上にインストールするクラスタノード上でスーパーユーザーになります。
クラスタノード上にインストールする独自の /etc/inet/ntp.conf ファイルがあるかどうかを確認します。
クラスタのどれか 1 つのノード上で、/etc/inet/ntp.conf.cluster ファイルにあるプライベートホスト名を編集します。
ノード上に /etc/inet/ntp.conf.cluster ファイルが存在しない場合、Sun Cluster ソフトウェアの初期インストールに /etc/inet/ntp.conf ファイルが存在する可能性があります。この場合、その ntp.conf ファイルを次のように編集します。
クラスタ内にあるすべてのノードに NTP 構成ファイルをコピーします。
ntp.conf.cluster ファイルの内容は、すべてのクラスタノードで同じである必要があります。
各ノード上で、NTP デーモンを停止します。
各ノード上で停止コマンドが正常に終了するまで待機して、手順 7 に進みます。
# /etc/init.d/xntpd stop |
各ノード上で、NTP デーモンを再起動します。
ntp.conf.cluster の場合、次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/xntpd.cluster start |
xntpd.cluster 起動スクリプトは最初に、/etc/inet/ntp.conf ファイルを検索します。このファイルが存在しない場合、起動スクリプトは NTP デーモンを起動せずに即座に終了します。ntp.conf が存在しないが、ntp.conf.cluster は存在する場合、NTP デーモンは ntp.conf.cluster を NTP 構成ファイルとして起動します。
ntp.conf の場合、次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/xntpd start |
クラスタの監視に Sun Management Center を使用するかどうかを決定します。
使用する場合は、Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールのインストール に進みます。
使用しない場合、Sun 以外のアプリケーションをインストールし、リソースタイプを登録し、リソースグループを設定し、データサービスを構成します。アプリケーションソフトウェアに付属のマニュアルおよび『Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成』を参照してください。