この節では、Sun Cluster 3.0 から Sun Cluster 3.1 ソフトウェアへのアップグレードに関するガイドラインについて説明します。
次のガイドラインに従って、Sun Cluster 3.0 から Sun Cluster 3.1 ソフトウェアにアップグレードします。
パブリックネットワークアダプタが使用する利用可能なテスト IP アドレスを取得します。scinstall アップグレードユーティリティーは、クラスタ内の各パブリックネットワークアダプタに対して、テスト IP アドレスの入力を求めます。テスト IP アドレスの詳細については、『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。
ソフトウェアはすべて、Sun Cluster 3.1 ソフトウェアがサポートするバージョンにアップグレードする必要があります。たとえば、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアでサポートされるデータサービスエージェントは、Sun Cluster 3.1 ソフトウェアでサポートされるバージョンにアップグレードする必要があります。関連するアプリケーションが Sun Cluster 3.1 ソフトウェアでサポートされない場合は、そのアプリケーションがサポートされるリリースにアップグレードする必要があります。
scinstall アップグレードユーティリティーは、Sun Cluster 3.1 ソフトウェアで提供されるデータサービスのみをアップグレードします。カスタムまたはサードパーティ製のデータサービスは、手動でアップグレードする必要があります。
Sun Cluster 構成では、Solaris 8 から Solaris 9 ソフトウェアにはアップグレードできません。
Sun Cluster 2.x ソフトウェアから Sun Cluster 3.1 ソフトウェアには直接アップグレードできません。
Sun Cluster 3.1 ソフトウェアから Sun Cluster 3.0 ソフトウェアにはダウングレードできません。