クラスタ内のディスクデバイスやテープデバイス上で動的再構成 (DR) を実行するときには、いくつかの問題を考慮する必要があります。
Sun Cluster の動的再構成 (DR) のサポートには、Solaris の DR 機能に述べられている必要条件、手順、および制限がすべて適用されます。ただし、オペレーティング環境の休止操作は除きます。したがって、Sun Cluster ソフトウェアで DR 機能を使用する前には必ず、Solaris の DR 機能についての説明を熟読してください。特に、DR 削除操作中に、ネットワークに接続されていない入出力デバイスに影響する問題については熟考してください。
主ノードのアクティブなデバイス上では DR 削除操作を実行できません。DR 操作を実行できるのは、主ノードのアクティブでないデバイスか、二次ノードの任意のデバイス上でだけです。
DR 操作後、クラスタデータは以前と同様にアクセスできます。
定足数デバイスの可用性に影響する DR 操作は実行できません。詳細については、 定足数デバイスへの動的再構成を参照してください。
二次ノードに対して DR 操作を行っているときに現在の主ノードに障害が発生すると、クラスタの可用性が損なわれます。これは、新しい二次ノードが提供されるまでは、主ノードのフェイルオーバー先が存在しないためです。新しい二次ノードが提供されるまで、主ノードにはフェイルオーバーする場所がありません。
広域デバイス上で DR 操作を実行するには、次の手順をその順番どおりに行います。
表 3–1 作業マップ: ディスクデバイスとテープデバイスでの動的再構成
作業 |
参照箇所 |
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1. アクティブなデバイスグループに影響するような DR 操作を現在の主ノードに実行する必要がある場合、DR 削除操作をデバイス上で実行する前に、主ノードと二次ノードの切り替えを実行 | |
2. 削除するデバイス上で DR 削除操作を実行します。 |
「Solaris 8 on Sun Hardware」コレクションと「Solaris 9 on Sun Hardware」コレクションの『Sun Enterprise 10000 DR 構成マニュアル』と『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル』 |