クラスタメンバー上でスーパーユーザーになります。
Solaris 8 上に Sun ONE Application Server をインストールするかどうかを決定します。
インストールしない場合は、手順 4に進んでください。
インストールする場合、次の手順を行います。
すべてのクラスタノードで、Sun ONE Application Server のインストールディレクトリから setup コマンドを実行します。
setup コマンドのプロンプトに、Sun ONE Application Server インスタンスのデフォルトの場所を指定します。
デフォルトのディレクトリを使用することによって、ローカルファイルシステムにサーバー構成ディレクトリ /var/opt/SUNWappserver7 を設定します。 Sun Cluster に管理させるサーバーインスタンスを作成する場合は、広域ファイルシステムまたは HAStoragePlus ファイルシステムへのパスを指定します。Sun ONE Application Server インスタンスの潜在マスターが Sun ONE Application Server インスタンスの構成ファイルにアクセスできるようにする必要があります。
Sun Cluster は、setup コマンドによって作成されたドメインを使用できません。
Solaris 8 上に Sun ONE Application Server をインストールする場合は、手順 5 に進みます。
Solaris 9 パッケージの Sun ONE Application Server をインストールする場合は、次の手順を行います。
(任意) すべてのノードで、デフォルトの構成ディレクトリから広域ファイルシステム上のサーバー構成ディレクトリへのリンクを作成します。
手順 8 で Sun ONE Application Server ドメインを作成するときに、サーバー構成ディレクトリへのリンクを作成することも、または広域ファイルシステム上の場所までのフルパスを指定することもできます。
[Solaris 9 パッケージの Sun ONE Application Server に対するリンクを作成する] # ln -s /var/appserver /global/appserver [パッケージ化されていない Sun ONE Application Serverへのリンクを作成する] # ln -s /var/opt/SUNWappserver7 /global/appserver |
Solaris 8 上に Sun ONE Application Server をインストールする場合は、手順 8 に進みます。
Solaris 9 パッケージの Sun ONE Application Server をインストールする場合は、すべてのノードで次の手順を行います。
Sun ONE Application Server 実行制御スクリプトを指定します。
# ls -1 /etc/rc?.d/*appserv /etc/rc0.d/K05appserv /etc/rc1.d/K05appserv /etc/rc2.d/K05appserv /etc/rc3.d/S84appserv /etc/rcS.d/K05appserv |
Sun ONE Application Server 実行制御スクリプトの名前を変更します。
実行制御スクリプトの名前を変更すると、 SUNWasr パッケージ (またはバンドルされていない Sun ONE Application Server をインストールした場合は SUNWasro パッケージ) の一部としてインストールされた START および STOP 実行制御スクリプトが無効になります。この手順が必要なのは、データサービスの構成が完了したあとで、Sun Cluster HA for Sun ONE Application Server が Sun ONE Application Server インスタンスの起動と停止を行うからです。
# mv /etc/rc0.d/K05appserv /etc/rc0.d/k05appserv # mv /etc/rc1.d/K05appserv /etc/rc1.d/k05appserv # mv /etc/rc2.d/K05appserv /etc/rc2.d/k05appserv # mv /etc/rc3.d/S85appserv /etc/rc3.d/s85appserv # mv /etc/rcS.d/K05appserv /etc/rcS.d/k05appserv |
上の例では、実行制御スクリプト名の先頭文字を大文字から小文字に変更しています。しかし、スクリプト名は、ユーザーの通常の管理規則に従って変更することができます。
すべての Sun ONE Application Server 実行制御スクリプトについて、名前が変更されていることを確認してください。
# ls -1 /etc/rc?.d/*appserv /etc/rc0.d/k05appserv /etc/rc1.d/k05appserv /etc/rc2.d/k05appserv /etc/rc3.d/s85appserv /etc/rcS.d/k05appserv |
広域ファイルシステム上で、構成情報を指定してドメインを作成します。
# asadmin create-domain --path /global/appserver --adminport=4848 \ --adminuser admin --adminpassword password scdomain |
# /global/appserver/domains/scdomain/admin-server/bin/startserv |
新しいアプリケーションサーバーを作成し、管理サーバーを使用することによって可用性を高めます。
各ノードのローカルディスク上で、Sun ONE Application Server に使用させるログディレクトリを作成します。
Sun ONE Application Server を正しく動作させるには、クラスタファイルシステムではなく、クラスタの各ノードにログディレクトリを配置する必要があります。クラスタ内のすべてのノードにおいて、ローカルディスクの同じ場所を選択します。
schost-1# mkdir -p /var/pathname/domain/instance/logs/ |
ログファイルが大きくなると予想される場合は、ディレクトリが含まれるファイルシステムに、ファイルを扱えるだけのスペースを与える必要があります。
Sun ONE Application Server PidLog の場所を変更し、手順 11 で作成したディレクトリが反映されるようにします。場所を変更するには、サーバー構成ディレクトリの init.conf ファイルを編集します。
stopserv ファイル内の PID_FILE の場所を 手順 12 で設定した PidLog の値に合わせて変更します。
Log File、 Log Root、および Transaction Log Location パラメータの場所を 手順 11 で作成したディレクトリに合わせて変更します。これらのパラメータを変更する場合は、Sun ONE Application Server の管理インタフェースを使用します。手順については、『Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) Administrator's Guide』の 「Configuring the Log Service」を参照してください。
accesslog パラメータの場所を 手順 11 で作成したディレクトリに合わせて変更します。このパラメータを変更する場合は、asadmin ユーティリティーを使用します。次に、accesslog の場所を変更する asadmin コマンドの例を示します。手順の詳細は、『 Sun ONE Application Server 7 Administrator's Guide』を参照してください。
% asadmin asadmin> set server1.virtual-server.server1.property.accesslog= "/var/pathname/domain/instance/logs/accesslog" |
アプリケーションサーバーに使用させる論理ホスト名を構成してオンラインにしておく必要があります。
アプリケーションサーバーがフェイルオーバーサービスとして構成されている場合は、論理 IP アドレスで HTTP リスナーの IP アドレス、論理ホスト名でサーバー名を構成します。複数のノードでマスターされるサービスとしてアプリケーションサーバーが構成されている場合は、手順 18 に進んでください。
この手順は、論理ホストの主ノードで実行する必要があります。
HTTP リスナーから正しいサーバー名が戻るかどうかを確認します。
正しいサーバー名は通常、クライアントがアプリケーションサーバー上のリソースにアクセスするときに使用するホスト名です。
フェイルオーバーサービスとしてアプリケーションサーバーが構成されている場合は、Sun Cluster HA for Sun ONE Application Server の論理 IP アドレスを指定して IIOP リスナーを構成します。複数のノードでマスターされるサービスとしてアプリケーションサーバーが構成されている場合は、手順 20 に進んでください。
管理サーバーの可用性を高める場合は、HTTP リスナーだけを構成し、IIOP リスナーは与えません。
JMS の下のサービスで Start Enable を選択解除することによって、Message Queue サーバーの Sun ONE Application Server 起動を無効にします。
startserv コマンドを発行してアプリケーションサーバーを起動します。
# /global/appserver/domains/scdomain/server1/bin/startserv |
サーバーが起動しない場合は、問題を解消します。詳細は Sun ONE Application Server 7 のマニュアルを参照してください。
stopserv コマンドを発行してアプリケーションサーバーを停止します。
# /global/appserver/domains/scdomain/server1/bin/stopserv |
サーバーを停止してから、インストールと構成の次のプロセスに進む必要があります。