この節では、ノードとディスクを準備するための手順について説明します。
次の手順を使用して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の準備を行います。
デフォルトで orbix デーモンは、 IT_DAEMON_SERVER_BASE および IT_DAEMON_SERVER_RANGE プロパティが指定する利用可能なポート番号を選びます。これらのプロパティは、デーモンが起動するサーバーが使用します。はじめてサーバーへの接続を試みる際に、クライアントは orbix デーモンにポート番号を要求します。続いて、orbix デーモンが指定したポートに接続します。クライアントが orbix デーモンにポート番号を要求したあとで、まだクライアントがポートに接続する前にフェイルオーバーが発生すると、クライアントは不正なサーバーに接続する可能性があります。
この手順では、サーバーとポートの衝突を防ぐための 2 つの方法について説明します。
どちらの方法を使用するかを選択します。
orbix デーモンが個々のノードに割り当てるポートが重複しないように各ホストの IT_LOCAL_SERVER_BASE プロパティを構成します。たとえば、BroadVision One-To-One Enterprise サーバーと Interaction Manager をクラスタノード A、B、および C で実行する場合、bv1to1.conf ファイルのエントリは次のように設定します。
export ... IT_DAEMON_SERVER_RANGE = “200”; ... site bv { ... node A { export IT_LOCAL_SERVER_BASE = “1300”; ... } node B { export IT_LOCAL_SERVER_BASE = “1500”; # 1300 + 200 ... } node C { export IT_LOCAL_SERVER_BASE = “1700”; # 1500 + 200 ... } ... } |
bv1to1.conf ファイル内の各プロセスエントリに iiop_port パラメータを追加し、サーバーポートエントリの衝突が発生していないことを確認します。iiop_port は文書化されていない BroadVision One-To-One Enterprise サーバーのパラメータであり、どのポートをサーバーが使用すべきかを指定するものです。たとえば、次のプロセスエントリは、cntdb サーバーがポート 1305 を使用するように定義しています。
process cntdb { parameter iiop_port = “1305”; } |
C++ CORBA サーバーは、iiop_port パラメータをサポートします。Java サーバーの場合、BroadVision One-To-One Enterprise 6.0AB 以降のバージョンにアップグレードする必要があります。