DNS リソースの作成に必須の拡張プロパティは Confdir_list プロパティだけです。通常、拡張プロパティは、DNS リソースを作成するときにコマンド行から scrgadm -x parameter = value を実行して構成します。『 Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と構成』の「データサービスリソースの管理」で説明されている手順を使用して、これらのプロパティをあとで構成することもできます。
すべての Sun Cluster プロパティの詳細については、『Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と構成』の「標準プロパティ」を参照してください。
表 1–2は、Sun Cluster HA for DNS 拡張プロパティを説明しています。拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するときにしか更新できません。「調整可能」エントリは、いつプロパティを更新できるかを示します。
表 1–2 Sun Cluster HA for DNS 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
---|---|
Confdir_ list (文字配列) |
パス名をコンマで区切ったリスト。各パス名は、DNS インスタンスの conf ディレクトリを含むディレクトリを示します。
初期値: なし 範囲: なし 調整: 作成時 |
DNS_mode |
使用する DNS 構成ファイル。conf (named.conf) または boot (named.boot) を指定します。
初期値: conf 範囲: なし 調整: 作成時 |
Monitor_retry_count (整数) |
Monitor_retry_ interval プロパティで指定された時間の範囲内に、プロセスモニター機能 (PMF) が障害モニターを再起動する回数。このプロパティは、障害モニターの再起動について制御するのであって、リソースの再起動を制御するわけではありません。リソースの再起動は、システム定義プロパティの Retry_interval および Retry_count によって制御されます。
初期値: 4 範囲: 0 – 2, 147, 483, 641 –1 は、再試行の数が無限であることを示します。 調整: 任意の時点 |
Monitor_retry_interval (整数) |
障害モニターの失敗がカウントされる期間 (分)。この期間内に、障害モニターの失敗の数が、拡張プロパティ Monitor_retry_ count で指定した値を超えた場合、PMF は障害モニターを再起動しません。
初期値: 2 範囲: 0 – 2, 147, 483, 641 –1 は、再試行の間隔が無限であることを示します。 調整: 任意の時点 |
Probe_ timeout (整数) |
DNS インスタンスの検証に障害モニターが使用するタイムアウト値 (秒)。
初期値: 120 範囲: 0 – 2, 147, 483, 641 調整: 任意の時点 |