Sun Cluster 3.1 Data Service for Oracle ガイド

Oracle クライアント

クライアントからのデータベース参照は、物理ホスト名ではなく、ネットワークリソースを使用して行う必要があります。ネットワークリソースは、フェイルオーバー時に物理ノード間で移動できる IP アドレスです。物理ホスト名はマシン名です。

たとえば、tnsnames.ora ファイルでは、データベースインスタンスを実行するホストとして、ネットワークリソースを指定する必要があります。ネットワークリソースは論理ホスト名または共有アドレスです。Oracle データベースのアクセス権を設定する を参照してください。


注 –

Oracle のクライアントとサーバー間の接続は、Sun Cluster HA for Oracle スイッチオーバーが発生すると切り離されます。このため、クライアントアプリケーションは、必要に応じて、切り離しと再接続、あるいは回復を行う必要があります。トランザクションモニターによって、アプリケーションの処理が簡単になることがあります。また、Sun Cluster HA for Oracle のノードの回復時間は、アプリケーションによって異ります。