ここでは、データサービスが正しくインストールされて構成されているかどうかを確認する手順について説明します。
次の手順で、Sun Cluster HA for SAP liveCache が正しくインストールされて構成されているかどうかを確認します。次の表を参考にして、liveCache データベースのさまざまな状態を理解してください。
表 1–5 liveCache データベースの状態
状態 |
説明 |
---|---|
OFFLINE |
liveCache は動作していません。 |
COLD |
liveCache を管理作業に使用できます。 |
WARM |
liveCache はオンラインです。 |
STOPPED INCORRECTLY |
liveCache は不適切に停止しました。これは、liveCache の起動または停止時に発生する一時的な状態の 1 つでもあります。 |
ERROR |
現在の状態を判別できません。これは、liveCache の起動または停止時に発生する一時的な状態の 1 つでもあります。 |
UNKNOWN |
これは、liveCache の起動または停止時に発生する一時的な状態の 1 つです。 |
liveCache リソースが含まれるリソースグループに対応するノードにログオンし、障害モニターが正しく動作するかどうかを確認します。
すべての liveCache プロセスを停止することによって、liveCache を異常終了させます。
Sun Cluster ソフトウェアによって liveCache が再起動します。
この動作を確認できない場合は、Sun Cluster HA for SAP liveCache を登録して構成するの手順 2 と 手順 3 を正しく実行していない可能性があります。
# ps -ef|grep sap|grep kernel # kill -9 livecache-processes |
LC10 の Stop liveCache ボタンを使用するか、 lcinit コマンドを実行して、liveCache を終了します。
Sun Cluster ソフトウェアによる liveCache の再起動は行われません。ただし、liveCache リソース状態メッセージには、LC10 の Stop liveCache ボタンまたは lcinit コマンドによって、Sun Cluster ソフトウェアの外部で liveCache が停止したことが示されます。liveCache リソースの状態は UNKNOWN です。LC10 の Start liveCache ボタンまたは lcinit コマンドを使用して、liveCache を正常に起動すると、Sun Cluster HA for SAP liveCache 障害モニターによってリソースの状態と状態メッセージが更新され、Sun Cluster ソフトウェアの制御下で liveCache が稼働していることが示されます。
この動作を確認できない場合は、Sun Cluster HA for SAP liveCache を登録して構成する の 手順 2 と 手順 3 を正しく実行していない可能性があります。
SAPのGUI を使用してユーザー DDIC で SAP AOP にログオンし、トランザクション LC10 を使用して liveCache が正しく起動することを確認します。
ユーザー root として、liveCache リソースグループを別のノードに切り替えます。
# scswitch -z -g livecache-resource-group -h node2 |
SAP xserver リソースに対応するノードにログオンし、障害モニターが正しく動作するかどうかを確認します。
すべての SAP xserver プロセスを停止して、SAP xserver を異常終了させます。
# ps -ef|grep xserver # kill -9 xserver-process |