次の要件を満たさないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここで示す要件を参考にして、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server のインストールと構成の計画を行なってください。これらの要件は、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server にのみ適用されます。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server のインストールと構成を始める前に、次の要件を満たしておく必要があります。
すべてのデータサービスに適用される要件については、『Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と管理』の「Sun Cluster データサービス構成のガイドライン」を参照してください。
BEA WebLogic Server ホームディレクトリとその他の構成ファイルが HAStoragePlus を使用したフェイルオーバーファイルシステム上にインストールされている場合は、そのファイルシステムを使用している BEA WebLogic Server リソースはすべて同じリソースグループ内に構成する必要があります。
BEA WebLogic Server がデータベース (Oracle や Sybase など) に依存している場合は、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server の下で BEA WebLogic Server の構成と起動を行う前にそのデータベースが HA 対応であるかを確認する必要があります。
BEA WebLogic Server 7.0 では、「Managed Server Independence」モードで個別に起動できるように Managed Server を構成できます。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server の場合、管理者はどの Managed Server も個別起動が可能なように構成する必要があります。
Managed Server を独立モードとして構成する方法については、次のサイトを参照してください。
http://e–docs.bea.com/wls/docs70/admin_domain/failures.html#1104833 |
BEA WebLogic Managed Server の起動スクリプトは個別に設定できます。スクリプトを個別に設定する場合は、Admin Server の URL と Managed Server の名前を START スクリプト内に設定する必要があります。このスクリプトは、引数なしで各 BEA WebLogic Server インスタンスを起動できるものでなければなりません。
単一の START スクリプトを使用して複数の Managed Server を起動する場合は、Admin Server の URL をその START スクリプト内に指定し、スクリプトの引数として Managed Server 名だけを受け付けるようにする必要があります。次に、Managed Server の起動に使用されるスクリプトが startMangedWeblogic.sh の場合に Managed Server petstore_server を起動するコマンド例を示します。
node1>cd /global/beahome/weblogic700/domain/petstore node1>./startManagedWeblogic.sh petstore_server |
BEA WebLogic Server の START スクリプトは、username と password を必要とします。username と password は、ファイル boot.properties (BEA WebLogic Server の最初の起動後暗号化される) に格納するように設定できます。boot.properties ファイルが使用される場合には、username と password を利用できないため Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server は BEA WebLogic Server をスムーズにシャットダウンできません。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server がシャットダウンしている間、STOP メソッドは sigkill を使用して BEA WebLogic Server プロセスを終了します。(java weblogic.Admin を使用した) スムーズなシャットダウンを望む場合は、START スクリプト内で BEA WebLogic Server 変数 WLS_USER と WLS_PW を使用して username と password を構成し、リソースの作成時に拡張プロパティ Smooth_shutdown を TRUE に設定する必要があります。
リソースの作成または更新によって smooth_shutdown を有効にするには、username と password を適宜使用して BEA WebLogic Server 変数の WLS_USER と WLS_PW を設定する必要があります。この設定を行わないと、関連付けられているサーバーは Sun Cluster の制御下で起動しません。
このエージェントはサーバーの START スクリプトをルートとして実行するため、必要となるすべての環境変数を START スクリプト内に設定するか、あるいは個別のファイルに設定し、サーバーの起動前に START スクリプトが参照できるようにする必要があります。詳細については、以下を参照してください。
http://e-docs.bea.com/wls/docs70/adminguide/startstop.html#1086359 |
フェイルオーバーのあとで稼動中の Managed Server を検出し、Administration Server を再起動するためには、Administration Server の START スクリプトに -Dweblogic.management.discover+=false という指定が含まれないようにしてください。この指定を行うと、Administration Server は稼動中の Managed Server を検出できなくなります。詳細については、以下を参照してください。
http://e-docs.bea.com/wls/docs70/admin_domain/failures.html#1104811 |
server_url と monitor_uri_list には、必ず解釈可能なホスト名を使用してください。Fully Qualified Domain Names (FQDNs) を使用する場合、DNS を使用するホスト名を解釈処理するためには、 DNS が使用可能で、さらに /etc/nsswitch.conf のエントリが正しくなければなりません。