この節に示している標準の構成を参考にして、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server のインストールと構成の計画を行なってください。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server は、この節に示している標準の構成をサポートします。
これらの標準構成のほかに、以下の BEA WebLogic Server 構成も利用できます。
BEA WebLogic Server (Administration Server と Managed Server) ごとに START スクリプトを作成する
すべての Managed Server に使用できる単一の START スクリプトを作成する (この場合、Managed Server 名を入力値として受け付ける)
boot.properties に username と password を設定する
この構成では、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server による強制的なシャットダウンしか行えません。
START スクリプトに username と password を設定する
この構成では、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server によってスムーズにシャットダウンできます。
BEA WebLogic Server は、現在、フェイルオーバーデータサービスとしてサポートされています。
Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server では、上記以外の構成もサポートできる場合があります。詳細は、購入先に問い合わせてください。
Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server 用のこのシンプルな構成では、次のように構成された 2 つのリソースグループを使用します。
RG1: logical-host-1 と WLS-Admin-Server-resource を含む
RG2: logical-host-2 と WLS-Managed-Server-resource を含む
RG1 と RG2 はフェイルオーバーリソースグループです。
この構成を利用できるのは、BEA WebLogic Server が広域ファイルシステムにインストールされている場合だけです。図 1–1 に、この構成の概略を示します。
この構成では、フェイルオーバーリソースグループ RG1、RG2、RG3、および RG4 が次のように構成されています。
RG1: logical-host-1 と WLS-Admin-resource を含む
RG2: logical-host-2 と WLS-Managed Server-resource2 を含む
RG3: logical-host-3 と WLS-Managed Server-resource3 を含む
RG4: logical-host-4 と WLS-Managed Server-resource4 を含む
この構成を利用できるのは、BEA WebLogic Server が広域ファイルシステムにインストールされている場合だけです。
この構成では、RG1、RG2、および RG3 は次のように構成されたフェイルオーバーリソースグループです。
RG1: logical-host-1、WLS-Admin-resource、および WLS-Managed Server-resource1 を含む
RG2: logical-host-2、WLS Managed-Server-resource2、WLS-Managed-Server-resource3、および WLS-Managed-Server-resource4 を含む
RG3: logical-host-3、WLS-Managed-Server-resource5、WLS-Managed-Server-resource6、および WLS-Managed-Server-resource7 を含む
この構成を利用できるのは、BEA WebLogic Server が広域ファイルシステムにインストールされている場合だけです。
BEA WebLogic Server が HAStoragePlus を使用したフェイルオーバーファイルシステムにインストールされている場合、このフェイルオーバーファイルシステムに依存している同一のフェイルオーバーリソースグループ内に BEA WebLogic Server のすべてのインスタンスを構成する必要があります。
RG1 には、論理ホストリソース、すべての Administration Server リソース、およびすべての Managed Server リソースが含まれます。
HAStoragePlus リソースに依存したリソースを登録する方法については、『Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と管理』の「高可用性ローカルファイルシステムの有効化」を参照してください。
図 1–2 に、この構成の概略を示します。