この節では、すでに判明しているマニュアル、オンラインヘルプ、またはマニュアルページの誤りや記載漏れ、およびこれらの問題を修正するための手順を説明します。
Sun Cluster 3.1 10/03 は RSM トランスポートをサポートしません。Sun Cluster マニュアルコレクション内の「RSM トランスポート」の記述はすべて無視してください。
この節では、『Sun Cluster 3.1 10/03 ソフトウェアのインストール』で判明している記述の誤りと記載漏れについて説明します。
この節では、SunPlex Manager オンラインヘルプの記述の誤りと記載漏れについて説明します。
オンラインヘルプの「Before Starting」の節の「Sun Cluster HA for Oracle」という項目の記述が正しくありません。
(誤)
/etc/system ファイルに変数 shmsys および semsys のエントリが存在しない場合、デフォルト値が自動的に挿入されます。この場合には、システムを再起動する必要があります。使用するデータベースにとってデフォルト値が正しいかどうかを、Oracle のインストールマニュアルで確認してください。
(正)
Oracle データサービスのインストール時、/etc/system ファイルに変数 shmsys および semsys のエントリが存在しない場合は、手動でデフォルト値を入力できます。その後システムをリブートする必要があります。入力する値がそのデータベースで正しい値かどうかを、Oracle のインストールマニュアルで確認してください。
「Sun Cluster RBAC Rights Profiles」の表で、solaris.cluster.appinstall および solaris.cluster.install は、Cluster Operation プロファイルではなく Cluster Management プロファイルの下に記載されていなければなりません。
「Sun Cluster RBAC Rights Profiles」の表で、Sun Cluster Commands プロファイルのコマンドリストに、sccheck(1M) を追加する必要があります。
この節では、『Sun Cluster 3.1 10/03 System Administration Guide』内の記述の誤りと漏れについて説明します。
Sun Cluster ソフトウェア上の VERITAS Volume Manager では、単一のルートディスクグループはディスクタイプとしてはサポートされません。このため、『 Sun Cluster 3.1 10/03 System Administration Guide』の「非カプセル化ルート (/) ファイルシステムを復元する (VERITAS Volume Manager)」内の作業を行う場合は、ルートディスクグループ (rootdg) がルートディスク上の単一のスライス上に存在するか確認するように指示している手順 9 は無視する必要があります。つまり、手順 1 から手順 8 までを実行し、手順 9 を省略して、手順 10 から終わりまでを実行します。
定足数デバイスに対するノード接続の数を増減させる場合、定足数が自動的に再計算されることはありません。すべての定足数デバイスをいったん削除し、その後それらを構成に追加し直すと、正しい定足数が再設定されます。
このマニュアルには、Sun Cluster データサービス関連のエラーメッセージの一部が記載されていません。マニュアルコレクションに含まれていないエラーメッセージは、『Sun Cluster 3.1 データサービス 10/03 ご使用にあたって』に記載されています。
Sun Cluster 3.1 10/03 Collection、および Sun Cluster 3.1 Data Service 10/03 Collection 日本語版の各マニュアルに記載されている『Sun Cluster 3.1 Data Service 10/03 Release Notes』には日本語版が存在します。『Sun Cluster 3.1 データサービス 10/03 ご使用にあたって』に置き換えてください。
データサービスのマニュアルに関連した記述の誤りと記載漏れについては、『Sun Cluster 3.1 データサービス10/03 ご使用にあたって』で説明されています。
この節では、Sun Cluster のマニュアルページの記述の誤りと記載漏れについて説明します。
scconf_transp_adap_sci(1M) のマニュアルページでは、SCI トランスポートアダプタを rsm トランスポートタイプで使用できると説明されています。このサポート説明は正しくありません。SCI トランスポートアダプタは、rsm トランスポートタイプをサポートしません。SCI トランスポートアダプタがサポートするのは、dlpi トランスポートタイプだけです。
次の文は、SCI–PCI アダプタの名前について説明しています。この情報は現在、scconf_transp_adap_sci(1M) のマニュアルページには記載されていません。
新しい情報:
SCI アダプタを指定するには、sciN という形式の名前を使用してください。
次の段落は、scgdevs コマンドの動作を明確に記述します。この情報は現在、scgdevs(1M) のマニュアルページには記載されていません。
新しい情報:
ローカルノードから呼び出された scgdevs(1M) は、その作業をリモートノード上で非同期的に実行します。したがって、ローカルノード上でコマンドが完了しても、必ずしも、その作業がクラスタ規模で完了しているとは限りません。
このリリースの API_version は、以前の値 2 から 3 に上がっています。新しい Sun Cluster エージェントを開発する場合、以前のバージョンの Sun Cluster ソフトウェアに新しいリソースタイプが登録されるのを防ぐには、エージェントの RTR ファイルに API_version=3 と宣言します。詳細は、rt_reg(4) および rt_properties(5) を参照してください。
Sun Cluster 3.0 データサービスのマニュアルページを表示するには、Sun Cluster 3.1 10/03 ソフトウェア上にインストールされている Sun Cluster 3.0 データサービスの最新のパッチをインストールしてください。詳細は、パッチと必須ファームウェアのレベルを参照してください。
パッチを適用したあとで、マニュアルページのフルパスを引数として指定して man -M コマンドを実行し、Sun Cluster 3.0 データサービスマニュアルページにアクセスしてください。たとえば、次のように入力すると Apache のマニュアルページが開かれます。
% man -M /opt/SUNWscapc/man SUNW.apache |
フルパスを指定せずに Sun Cluster 3.0 データサービスのマニュアルページにアクセスできるようにするには、MANPATH を修正してください。 次に、MANPATH に Apache マニュアルページのパスを追加して Apache マニュアルページを表示するコマンド例を示します。
% MANPATH=/opt/SUNWscapc/man:$MANPATH; export MANPATH % man SUNW.apache |