Sun Cluster 3.1 Data Service for Apache Tomcat ガイド

Apache Tomcat のインストールと構成の確認

ここでは、 インストールと構成を確認する手順について説明します。

Apache Tomcat のベースインストールと構成の確認方法

次の手順でインストールと構成を確認します。データサービスをまだインストールしていないため、この手順ではアプリケーションの可用性が高いかどうかを確認することはできません。

  1. Apache Tomcat を起動します。

    Tomcat ユーザー名 (次の例ではスーパーユーザー) に切り替え、環境スクリプトが置かれているディレクトリに移動します。次の例では、Tomcat のバージョンは 4.1.24 です。


    注 –

    起動コマンドと停止コマンドの出力メッセージは、バージョンによって大きく異なります。



     # . ./env.ksh
    # cd $CATALINA_HOME/bin
    # ./startup.sh
    Using CATALINA_BASE:   /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24
    Using CATALINA_HOME:   /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24
    Using CATALINA_TMPDIR: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24/temp
    Using JAVA_HOME:       /usr/j2se
  2. インストールをチェックします。

    Web ブラウザを起動し、http://nodename:8080 を指定してクラスタノードに接続します。デフォルトの Tomcat ホームページが表示される場合は、すべて正常です。

  3. Apache Tomcat を停止します。


     # ./shutdown.sh
    Using CATALINA_BASE:   /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24
    Using CATALINA_HOME:   /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24
    Using CATALINA_TMPDIR: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24/temp
    Using JAVA_HOME:       /usr/j2se

Apache Tomcat アプリケーションの配備方法

Apache Tomcat をフェイルオーバーリソースとして構成する場合は、次の手順を 1 台のノードで実行してください。Apache Tomcat をスケーラブル構成として配備する場合は、次の手順をノードごとに繰り返してください。


注意 – 注意 –

スケーラブル構成の場合は、必ずすべての Tomcat ホストで Apache Tomcat 構成を同一にする必要があります。


  1. 構成ファイル server.xml と Tomcat ユーザー構成を任意に変更します。詳細は、http://jakarta.apache.org/tomcat/index.html を参照してください。

  2. 前述の方法で Apache Tomcat を起動します。

  3. アプリケーションを配備します。詳細は、http://jakarta.apache.org/tomcat/index.html を参照してください。

  4. 適切な方法でアプリケーションのテストを行います。たとえば、適切なポートを使用して Web ブラウザをホストに接続し、アプリケーションの起動ページを選択します。

  5. 前述の方法で Apache Tomcat を停止します。

Sun Cluster Apache Tomcat リソースの構成には、Apache Tomcat がサービスを提供するポートが必要です。

障害監視には、配備されたアプリケーションの起動ページを使用することをお勧めします。この場合、後述の TestCmd には get /startpage を使用できます。この方法で、Apache Tomcat と、Apache Tomcat がサービスを提供するアプリケーションを監視できます。