クラスタノードの SCI クラスタインターコネクトが scconf -c -A コマンドを使って無効にされた場合、Oracle インスタンスを開始できません。
Solaris 9 を実行している場合は、ネットワーク障害が発生時にデータサービスが正常に開始および停止するよう、oracle_server または oracle_listener リソースのプライマリとなることができる各ノード上の /etc/nsswitch.conf 構成ファイル内に以下のエントリを入力します。
passwd: files groups: files publickey: files project: files
Sun Cluster HA for Oracle データサービスは、データベースの開始および停止にスーパーユーザーコマンドの su(1M)を使用します。クラスタノードのパブリックネットワークに障害が発生すると、ネットワークサービスが使用不能になることがあります。上記のエントリを追加すると、su コマンドは NIS/NIS+ ネームサービスを参照しないようになります。
Solaris 9 を実行している場合は、ネットワーク障害が発生時にデータサービスが正常に開始および停止するよう、liveCache リソースのプライマリとなることができる各ノード上の /etc/nsswitch.conf 構成ファイル内の publickey データベースに以下のエントリの 1 つを入力します。
publickey: publickey: files publickey: files [NOTFOUND=return] nis publickey: files [NOTFOUND=return] nisplus
Sun Cluster HA for SAP liveCache データサービスは、liveCache の開始および停止に dbmcli コマンドを使用します。クラスタノードのパブリックネットワークに障害が発生すると、ネットワークサービスが使用不能になることがあります。『Sun Cluster 3.1 Data Service for SAP liveCache ガイド』に説明があるアップグレードに加えて上記のエントリの 1 つを追加すると、su コマンドおよび dbmcli コマンドは NIS/NIS+ ネームサービスを参照しなくなります。
負荷の高いシステムでは、Oracle リスナー検証がタイムアウトする場合があります。Oracle リスナーのタイムアウトを回避するには、Thorough_probe_interval 拡張プロパティの値を増やします。Oracle リスナー検証のタイムアウト値は、Thorough_probe_interval 拡張プロパティの値に左右されます。Oracle リスナー検証のタイムアウト値をこれと独立して設定することはできません。
Sun Cluster HA-Siebel エージェントが個々の Siebel コンポーネントを監視しません。Siebel コンポーネントの障害が検出された場合、syslog には警告メッセージしか記録されません。
これに対処するには、コマンド scswitch -R - h node -g resource_group を使用してコンポーネントがオフラインの Siebel サーバーリソースグループを再起動します。
xserver は完全に立ち上がって実行されるまで使用可能とみなされないため、SAP xserver の起動中に「SAP xserver is not available」というメッセージが出力されます。
SAP xserver の起動中はこのメッセージを無視してください。
xserver リソースをフェイルオーバーリソースとして構成しないでください。xserver がフェイルオーバーリソースとして構成されていると Sun Cluster HA for SAP liveCache データサービスは正常にフェイルオーバーできません。
Sun Cluster HA for Apache と Sun Cluster HA for Sun ONE Web Server の Monitor_Uri_List 拡張プロパティを使用するには、Type_version プロパティを 4 に設定してください。
リソースの Type_version プロパティはいつでも 4 にアップグレードできます。リソースタイプのアップグレード方法については、『Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と管理』の「リソースタイプの更新」を参照してください。
一部のデータサービスは su コマンドを実行して、ユーザー識別子 (ID) を特定のユーザーに設定します。一方 Solaris 9 オペレーティング環境では、su コマンドはプロジェクト識別子を default にリセットします。 この動作は、RG_project_name システムプロパティまたは Resource_project_name システムプロパティによるプロジェクト識別子の設定を無効にします。
常に適切なプロジェクト名を確実に使用するために、ユーザーの環境ファイル内にプロジェクト名を設定してください。ユーザーの環境ファイル内にプロジェクト名を設定する方法の 1 つは、以下の行をユーザーの .cshrc ファイルに追加することです。
/usr/bin/newtask -p project-name -c $$
project-name は、使用されるプロジェクト名です。