Sun Cluster HA for Oracle 3.0 データサービスを Sun Cluster 3.1 上で実行できるのは、次に示す Solaris オペレーティング環境バージョンで使用する場合だけです。
Solaris 8、32 ビットバージョン
Solaris 8、64 ビットバージョン
Solaris 9、32 ビットバージョン
64 ビットバージョンの Solaris 9 で使用する場合には、Sun Cluster HA for Oracle 3.0 データサービスを Sun Cluster 3.1 上で実行できません。
Sun Cluster ソフトウェアのインストール後はホスト名を変更できないので、Oracle Parallel Server/Real ApplicationAdhere クラスタの Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard オプションのマニュアルどおりに操作を行います。
ホスト名とノード名に関するこの制限の詳細については、Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard のマニュアルを参照してください。
VERITAS NetBackup クライアントがクラスタの場合、bp.conf ファイルは 1 つしかないので、クライアントとして構成できる論理ホストは 1 つだけです。
NetBackup クライアントがクラスタで、クラスタ上の論理ホストの 1 つが NetBackup クライアントとして構成されている場合、NetBackup は物理ホストをバックアップできません。
マスターサーバーが動作しているクラスタ上では、マスターサーバーはバックアップできる唯一の論理ホストです。
バックアップメディアはマスターサーバーには接続できないので、他にメディアサーバーが必要です。
Sun Cluster 環境で無人制御がサポートされているのは、メディアサーバーだけです。Sun Cluster を実行する NetBackup マスターサーバー上ではサポートされていません。
Sun Cluster ノードは、同じクラスタ内のノード上でマスターされている、Sun Cluster HA for NFS エクスポートされたファイルシステムの NFS クライアントになることはできません。このような Sun Cluster HA for NFS のクロスマウントは禁止されています。クラスタノード間でファイルを共有するときは、クラスタファイルシステムを使用してください。
クラスタ上でローカルに動作しているアプリケーションは、NFS 経由でエクスポートされているファイルシステム上にあるファイルをロックしてはなりません。このようなファイルをロックすると、ローカルのブロック (flock(3UCB) や fcntl(2) など) によって、ロックマネージャ (lockd) が再起動できなくなる可能性があります。再起動中、リモートクライアントの再要求によって、ブロックされているローカルのプロセスがロックされる可能性があります。これにより、予期せぬ動作が発生する可能性があります。
Sun Cluster HA for NFS では、すべての NFS クライアントがハードマウントされている必要があります。
Sun Cluster HA for NFS には、ネットワークリソースのホスト名エイリアスは使用しないでください。クラスタファイルシステムをマウントする NFS クライアントがホスト名エイリアスを使用すると、statd のロック復旧問題が発生する可能性があります。
Sun Cluster 3.1 ソフトウェアは Secure NFS または Kerberos with NFS の使用、特に、share_nfs(1M) サブシステムへの secure と kerberos オプションをサポートしません。しかし、Sun Cluster 3.1 ソフトウェアは、クラスタ上の /etc/system ファイルに set nfssrv:nfs_portmon=1 というエントリを追加することによって、NFS のセキュアポートの使用をサポートします。
NIS エントリはファイルが使用できない場合にだけ使用されるので、Sun Cluster HA for SAP liveCache を実行しているクラスタ内のネームサービス向けに NIS を使用しないでください。
この制限に関連する nssswitch.conf パスワード要件の手順に関する情報については、『Sun Cluster 3.1 Data Service for SAP liveCache ガイド』の「ノードとディスクの準備」を参照してください。