ディスクセットにディスクドライブを追加すると、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager は次のようにドライブのパーティションを再分割し、ディスクセット用の状態データベースをディスクドライブに配置できるようにします。
各ディスクドライブの小さな領域をスライス 7 として Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェア用に予約します。 各ディスクドライブの残り領域はスライス 0 に組み込まれます。
ディスクセットにディスクドライブが追加されると、スライス 7 が正しく構成されていない場合にのみ、ディスクドライブのパーティションが再分割されます。
パーティションの再分割によって、ディスクドライブ上の既存のデータはすべて失われます。
スライス 7 がシリンダ 0 から始まり、ディスクドライブのパーティションに状態データベースの複製を格納するための十分な領域がある場合、ディスクドライブの再分割は行われません。
ノードのスーパーユーザーになります。
ディスクセットが作成済みであることを確認します。
手順については、ディスクセットを作成する を参照してください。
DID マッピングの一覧を表示します。
# scdidadm -L |
ディスクセットをマスターする (またはマスターする可能性がある) クラスタノードによって共有されているディスクドライブを選択します。
ディスクドライブをディスクセットに追加するときは、完全なデバイス ID パス名を使用します。
出力の 1 列目は DID インスタンス番号、2 列目は完全パス (物理パス)、3 列目は完全なデバイス ID パス名 (疑似パス) になります。 共有ディスクドライブには、1 つの DID インスタンス番号に対して複数のエントリがあります。
次の例では、DID インスタンス番号 2 のエントリは、phys-schost-1 と phys-schost-2 で共有されるディスクドライブを示しており、完全なデバイス ID パス名は /dev/did/rdsk/d2 です。
1 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0 /dev/did/rdsk/d1 2 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 /dev/did/rdsk/d2 2 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 /dev/did/rdsk/d2 3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t2d0 /dev/did/rdsk/d3 3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t2d0 /dev/did/rdsk/d3 … |
ディスクセットの所有権を取得します。
# metaset -s setname -t |
ディスクセットの名前を指定します。
ディスクセットの所有権を取得します。
ディスクセットにディスクドライブを追加します。
完全なデバイス ID パス名を使用します。
# metaset -s setname -a drivename |
ディスクセットにディスクドライブを追加します。
共有ディスクドライブの完全なデバイス ID パス名
ディスクセットにディスクドライブを追加するときは、下位デバイス名 (cNtXdY) は使用しないでください。 下位レベルデバイス名はローカル名であり、クラスタ全体で一意ではないため、この名前を使用するとディスクセットがスイッチオーバーできなくなる可能性があります。
新しいディスクセットとディスクドライブの状態を検査します。
# metaset -s setname |
メタデバイスまたはボリュームで使用するためにディスクドライブのパーティションを再分割するかどうかを決定します。
再分割する場合は、ディスクセット内のディスクドライブのパーティションを再分割する へ進んでください。
再分割しない場合は、md.tab ファイルを作成する に進んで、md.tab ファイルを使用してメタデバイスまたはボリュームを定義します。
metaset コマンドによって、ディスクドライブ /dev/did/rdsk/d1 と /dev/did/rdsk/d2 がディスクセット dg-schost-1 に追加されます。
# metaset -s dg-schost-1 -a /dev/did/rdsk/d1 /dev/did/rdsk/d2 |