VERITAS Volume Manager (VxVM) の構成を計画する際は、次の点を考慮してください。
筐体ベースのネーミング – 筐体ベースのネーミングは、VxVM バージョン3.2 で導入された機能です。デバイスの筐体ベースのネーミングを使用する場合、同じストレージを共有するすべてのクラスタノードにおいて整合性のあるデバイス名を使用してください。 VxVM はこのような名前を調節しないため、VxVM が各ノードから同じデバイスに同じ名前を割り当てているかどうかは、管理者が確認する必要があります。 整合性のある名前を割り当てなくても、クラスタの動作に悪影響はありません。 ただし、整合性のない名前だと、クラスタの管理が極端に複雑になり、構成エラーが発生し、データが失われる可能性が高くなります。
ルートディスクグループ – 各ノードにデフォルトのルートディスクグループを作成する必要があります。 ルートディスクグループは次のディスク上に作成できます。
ルートディスク (カプセル化されている必要がある)
ルート以外の 1 つまたは複数のローカルディスク (カプセル化または初期化できるもの)
ルートディスクとルート以外のローカルディスクの組み合わせ
ルートディスクグループは、ノードに対してローカルである必要があります。
ボリューム数 – ディスクデバイスグループを作成するときに任意のディスクデバイスグループが使用するボリュームの最大数を確認します。
ボリューム数が 1000 未満の場合は、デフォルトのミラー数を使用できます。
ボリューム数が 1000 以上の場合は、ディスクデバイスグループボリュームへのマイナー番号の割り当て方を慎重に計画する必要があります。 2 つのディスクデバイスグループに、オーバーラップするマイナー番号を割り当てることはできません。
ダーティリージョンログ – ダーティリージョンロギング (DRL) を使用すると、ノードに障害が発生した後に、ボリュームの回復時間を短縮できます。 また、DRL を使用することで入出力のスループットを低減できることがあります。
DMP の単独使用では、ノードから共有ストレージまでの複数の I/O パスを管理することはできません。 DMP を使用できるのは、次の構成だけです。
ノードからクラスタの共有ストレージまでの I/O パスが 1 つ。
ノードから共有クラスタストレージまでの I/O パスを 2 つ以上管理できる、サポート対象のマルチパスソリューション (Sun Traffic Manager、EMC PowerPath、Hiatchi HDLM)。