Sun Cluster Data Service for Domain Name Service (DNS) ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for DNS 障害モニターの動作

検証機能は、nslookup コマンドを使用して、DNS の健全性を照会します。 検証機能が実際に DNS サーバーを照会する前に、ネットワークリソースが DNS データサービスと同じリソースグループ内で構成されていることの確認が行われます。 ネットワークリソースが構成されていない場合は、エラーメッセージが記録され、検証はエラーとなって終了します。

検証機能は、次のことを行います。

  1. Probe_timeout リソースプロパティで指定されたタイムアウト値を使用し、nslookup コマンドを実行します。

    この nslookup コマンドの実行結果は、異常か正常のどちらかになります。 nslookup の照会に対して DNS が正常に応答した場合は、検証機能は無限ループに戻り、次の検証時間まで待機します。

    nslookup コマンドが正常に終了しなかった場合、検証機能は DNS データサービスで異常が発生したと判断し、履歴に異常を記録します。 DNS 検証機能は、すべての異常を致命的な異常とみなします。

  2. 正常/異常履歴に基づいて、ローカルでの再起動、またはデータサービスのフェイルオーバーを実行します。 このアクションの詳細については、『Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と管理』の「Sun Cluster データサービスの障害モニター」を参照してください。