予約ステップのタイムアウト

予約コマンドを実行するために必要な時間は以下の要因に影響されます。

• クラスタ内の共有物理ディスクの数

• クラスタ上の負荷

クラスタ内の共有物理ディスクの数が多い場合、またはクラスタの負荷が大きい場合、Sun Cluster Support for Oracle Parallel Server/Real Application Clusters の再構成がタイムアウトする可能性があります。 このようなタイムアウトが発生する場合は、予約ステップのタイムアウト値を増やしてください。

予約ステップのタイムアウト値を増やすには、使用するストレージ管理スキーマ用の適切なリソースの Reservation_timeout 拡張プロパティを増やします。

クラスタファイルシステムを使用している場合は、予約ステップのタイムアウトは提供できません。

これらのリソースタイプの拡張プロパティの詳細は、以下をご覧ください。

• SUNW.rac_cvm リソースタイプについては、表 A–2 を参照してください。

• SUNW.rac_hwraid リソースタイプについては、表 A–3 を参照してください。

例 2–3 予約ステップのタイムアウトの設定

# scrgadm -c -j rac_hwraid -x reservation_timeout=350

この例では、Sun Cluster Support for Oracle Parallel Server/Real Application Clusters の再構成の予約ステップのタイムアウト値を 350 秒に設定します。 この例では、クラスタはハードウェア RAID サポートを使用しています。 この例では、ハードウェア RAID コンポーネントが、rac_hwraid という名前の SUNW.rac_hwraid リソースタイプのインスタンスで表されるものと想定しています。