このあと、SUNW.oracle_server リソースタイプのアップグレードを完了するために必要な情報を示します。
以下の表に、SUNW.oracle_server リソースタイプのバージョンとSun Cluster データサービスのリリースとの関係を示します。 Sun Cluster データサービスのリリースは、リソースタイプが導入されたバージョンを表します。
SUNW.oracle_server リソースタイプのバージョン |
Sun Cluster データサービスのリリース |
---|---|
1 |
1.0 |
3.1 |
3.1 5/03 |
4 |
3.1 10/03 |
登録されているリソースタイプのバージョンを調べるには、次のどちらかのコマンドを使用します。
scrgadm -p
scrgadm -pv
このリソースタイプのリソースタイプ登録 (RTR) ファイルは、/opt/SUNWscor/oracle_server/etc/SUNW.oracle_server です。
SUNW.oracle_server リソースタイプの各インスタンスを編集するために必要な情報は、次のとおりです。
移行はいつでも実行できます。
バージョン 3.1 10/03 で導入された SUNW.oracle_server リソースタイプの機能を使用する必要がある場合、Type_version プロパティの値は 4 に設定してください。
サーバー障害モニターの動作をカスタマイズする場合は、 Custom_action_file 拡張プロパティを設定します。 詳細は、Sun Cluster HA for Oracle サーバー障害モニターのカスタマイズ を参照してください。
次の例に、 SUNW.oracle_server リソースタイプのインスタンスを編集するコマンドの例を示します。
# scrgadm -cj oracle-srs -y Type_version=4 \ -x custom_action_file=/opt/SUNWscor/oracle_server/etc/srv_mon_cust_actions |
このコマンドによって、SUNW.oracle_server リソースが次のように編集されます。
SUNW.oracle_server リソースの名前は oracle-srs です。
このリソースのType_version プロパティには 4 が設定されます。
このリソースの障害モニターのカスタム動作は、ファイル /opt/SUNWscor/oracle_server/etc/srv_mon_cust_actions に指定されています。