このあと、 SUNW.oracle_listener リソースタイプのアップグレードを完了するために必要な情報を示します。
以下の表に、SUNW.oracle_listener リソースタイプのバージョンと Sun Cluster データサービスのリリースとの関係を示します。 Sun Cluster データサービスのリリースは、リソースタイプが導入されたバージョンを表します。
SUNW.oracle_listener リソースタイプのバージョン |
Sun Cluster データサービスのリリース |
---|---|
1 |
1.0 |
3.1 |
3.1 5/03 |
4 |
3.1 4/04 |
登録されているリソースタイプのバージョンを調べるには、次のどちらかのコマンドを使用します。
scrgadm -p
scrgadm -pv
このリソースタイプのりソースタイプ登録 (RTR) ファイルは、/opt/SUNWscor/oracle_listener/etc/SUNW.oracle_listener です。
SUNW.oracle_listener リソースタイプの各インスタンスを編集するために必要な情報は、次のとおりです。
移行はいつでも実行できます。
3.1 4/04 で導入された SUNW.oracle_listener リソースタイプの機能を使用する必要がある場合、Type_version プロパティの値は 4 に設定してください。
障害モニターが Oracle リスナーの検証に使用するタイムアウト時間 (秒) を指定する必要がある場合は、Probe_timeout 拡張プロパティを設定してください。 詳細については、表 1–2を参照してください。
次の例に、 SUNW.oracle_listener リソースタイプのインスタンスを編集するコマンドの例を示します。
# scrgadm -cj oracle-lrs -y Type_version=4 \ -x probe_timeout=60 |
このコマンドによって、SUNW.oracle_listener リソースは次のように編集されます。
SUNW.oracle_listener リソースの名前は oracle-lrs です。
このリソースのType_version プロパティには 4 が設定されます。
障害モニターが Oracle リスナーを検証するときに使用するタイムアウト時間 (秒) は、60 秒に設定されます。