Sun Cluster Data Service for SAP DB ガイド (Solaris OS 版)

障害モニターの検証タイムアウトの設定

障害モニターの検証タイムアウトでは、検証に対するリソースからの応答にどのくらいの時間を許すかを指定します。 このタイムアウト内にリソースからの応答がないと、障害モニターは、このリソースに障害があるものとみなします。 障害モニターの検証に対するリソースの応答にどの程度の時間がかかるかは、障害モニターがこの検証に使用する操作によって異なります。

SAP DB 障害モニターは検証の中で次の操作を行います。

  1. SAP DB データベースインスタンスがオンラインかどうかを判定します。

  2. SAP DB データベースインスタンスがオンラインならば、SAP DB 障害モニターは、SAP DB データベースインスタンスの親カーネルプロセスが動作しているかを判定します。

  3. SAP xserver が使用可能かどうかを判定します。 この障害監視は、SAP xserver 障害モニターによる障害監視を補足するものです。

SAP xserver 障害モニターは、SAP xserver が使用可能かどうかを検証の中で判定します。

リソースの応答に要する時間は、障害モニターやアプリケーションとは関係のない次のような要素にも依存します。

障害モニターの検証タイムアウトを設定する場合は、必要なタイムアウト値を Probe_timeout 拡張プロパティに秒単位で指定します。 調整したい Sun Cluster HA for SAP DB 障害モニターが含まれているリソースごとにこの設定をしてください。 このようなリソースのリソース型については、表 1–3 を参照してください。