この節の複数マスター構成を使用して、Sun Cluster HA for Sun Java System HADB のインストールと構成を計画します。 Sun Cluster HA for Sun Java System HADB データサービスは、追加構成をサポートする場合があります。 ただし、追加構成については、Enterprise Services 担当者に問い合わせる必要があります。
HADB 構成は、データノードまたはプロセスの集合によって定義されます。 各ノードは、1 つまたは複数の 2 次記憶装置を持つメインメモリーの専用領域です。 これらの記憶装置は共有ではありません。 各 HADB データノードは、メインメモリーの 1 つの領域とディスク領域の複数の領域に対して排他的なアクセスを持つ必要があります。 HADB データノードはアクティブまたはスペアです。
Sun Java System HADB と Sun Java System Application Server を実行するクラスタの最小推奨要件は、4 つのアクティブデータノードと 2 つのスペアノードがあることです。 hadbm コマンド行ユーティリティーを使用した、4 つのアクティブノードと 2 つのスペアノードを持つ Sun Java System HADB の作成例は、Sun Java System HADB データベースの作成を参照してください。 可用性を高めるためには、Sun Cluster インターコネクトを使用する HADB Data Redundancy Unit (DRU) を構成します。 DRU の詳細については、Sun Java System Application Server 7 Update 1 Collection (Solaris Edition) の『Sun Java System Application Server 7 管理者ガイド』を参照してください。 クライアントアプリケーション内の HADB JDBC ドライバは、可用性の高いデータベースへのアクセスを処理します。
Sun Java System HADB と Sun Java System Application Server の最小推奨構成を次の図に示します。