Sun Cluster 3.1 9/04 独立リリース用特記事項 (Solaris OS 版)

Sun Cluster 3.1 9/04 独立リリース用特記事項 (Solaris OS 版)

Sun Cluster 3.1 9/04 独立リリース用特記事項 (Solaris OS 版)では、Sun JavaTM Enterprise System からは独立してリリースされる SunTM Cluster 3.1 9/04 で個別に必要になる手順について説明します。ここで説明する手順は、Sun Cluster製品マニュアルの手順への補足として参考にしてください。

以降の節では、次のような特別な手順について説明します。


注 –

このマニュアルでは、「x86」という用語は、Intel 32 ビット系列のマイクロプロセッサチップ、および AMD が提供する互換マイクロプロセッサチップを意味します。Sun Cluster ソフトウェアは、SPARC TM と x86 の 2 つのプラットフォームで実行されます。このマニュアルの説明は、特別な章、節、注意書き、箇条書き、図、表、例などで指定がない限り、両方のプラットフォームに当てはまります。


Sun Clusterフレームワークソフトウェアのインストール

Sun Cluster フレームワークソフトウェアのインストール手順については、リリース 3.1 9/04 の『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』 (Part No. 819-0171) を参照してください。この独立した Sun Cluster リリースでは、3.1 9/04 の 『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』に記載された手順が該当します。

Sun Java System アプリケーション用 Sun Cluster データサービスのインストール

次に、Sun Java System アプリケーションの Sun Cluster データサービスを示します。

これらのデータサービスの個別ガイドでは、Sun Java Enterprise Systemとともに提供されるデータサービスのインストール方法について説明します。Sun Java Enterprise System とは別個に Sun Cluster 3.1 9/04 を入手した場合は、次の手順に従って Sun Java System アプリケーション用データサービスをインストールします。

Sun Java System Application 用データサービスをインストールする方法

Sun Cluster の初回のインストール時にデータサービスパッケージをインストールしなかった場合は、この手順でパッケージをインストールしてください。この手順は、データサービスパッケージをインストールする各クラスタノード上で個別に実行します。この手順の実行には、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。

複数のデータサービスを同時にインストールする場合は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ソフトウェアのインストール」に記載されている手順を実行してください。

Web Start プログラムを使ってデータサービスパッケージをインストールします。Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して実行できます。CLI と GUI での作業の内容と手順はほとんど同じです。Web Start プログラムの詳細は、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。

  1. データサービスパッケージをインストールするクラスタノード上で、スーパーユーザーになります。

  2. (省略可能) Web Start プログラムを GUI で実行する場合は、必ず DISPLAY 環境変数を設定します。

  3. CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD-ROM をロードします。

    ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、デーモンによって CD-ROM が自動的に /cdrom/cdrom0 ディレクトリにマウントされます。

  4. CD-ROM 上で、インストールしているデータサービスのコンポーネントディレクトリに移動します。

    データサービスの Web Start プログラムは、このディレクトリに入っています。


    # cd component-dir
    

    component-dir は、インストールしているデータサービスの CD-ROM 上のコンポーネントディレクトリです。次の表を参照してください。

    データサービス 

    コンポーネントディレクトリ 

    Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_Application_Server_3.1

    SPARC Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server EE (HADB) 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_HADB_1.0

    Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_Message_Queue_3.1

    Sun Cluster HA for Sun Java System Web Server 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_Web_Server_3.1

  5. Web Start プログラムを起動します。


    # ./installer
    
  6. プロンプトが表示されたなら、インストールの種類を選択します。

    • C ロケールのみをインストールする場合は、「一般」を選択します。

    • ほかのロケールをインストールする場合は、「カスタム」を選択します。

  7. 画面上の指示に従ってデータサービスパッケージをノードにインストールします。

    インストールが終了すると、Web Start プログラムのインストール結果が出力されます。この出力を使用して、インストール時に Web Start によって作成されたログを確認できます。これらのログは、/var/sadm/install/logs ディレクトリにあります。

  8. Web Start プログラムを終了します。

  9. CD-ROM ドライブから Sun Cluster Agents CD-ROM をアンロードします。

    1. CD-ROM が使用されないように、CD-ROM 上のディレクトリ以外に移動します。

    2. CD-ROM をアンロードします。


      # eject cdrom
      

他のアプリケーション用 Sun Cluster データサービスのインストール

他のアプリケーション用データサービスの個別ガイドでは、Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 からデータサービスをインストールする方法について説明します。Sun Java Enterprise System とは別に Sun Cluster 3.1 9/04 を入手した場合は、データサービスを Sun Cluster Agents CD-ROM からインストールします。つまり、個別のガイドで説明する手順がこの独立した Sun Cluster リリースに適用されることになります。