Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

ディスクデバイスグループの構成

この節では、主クラスタと二次クラスタでどのようにディスクデバイスグループを構成するかについて説明します。この構成例では、VxVM ソフトウェアを使用します。Solstice DiskSuite または Solaris Volume Manager ソフトウェアについては、第 3 章「Solstice DiskSuite または Solaris Volume Manager ソフトウェアのインストールと構成」を参照してください。

ディスクデバイスグループで作成済みのボリュームを下図に示します。

図 6–8 ディスクデバイスグループのボリューム

ディスクデバイスグループで作成されたボリュームを示す図


注 –

この節で定義されたボリュームに、シリンダ 0 などのディスクラベルのプライベート領域を含めてはなりません。VxVM ソフトウェアは、この制限を自動管理します。


主クラスタでディスクデバイスグループを構成する
  1. ボリューム 1 からボリューム 4 の 4 つのボリュームを含むディスクグループを作成します。

    VxVM ソフトウェアを使用したディスクグループの構成については、第 4 章「SPARC: VERITAS Volume Manager をインストールして構成する」を参照してください。

  2. スーパーユーザーとして nodeA にアクセスします。

    nodeA は、主クラスタの最初のノードです。どのノードが nodeA なのかは、図 6–7 で確認してください。

  3. ディスクグループを構成して、ディスクデバイスグループを作成します。


    nodeA# /usr/cluster/bin/scconf -a -D type=vxvm,name=devicegroup \
    ,nodelist=nodeA:nodeB
    

    ディスクデバイスグループは、devicegroup と呼ばれます。

  4. ディスクデバイスグループを起動します。


    nodeA# /usr/cluster/bin/scswitch -z -D devicegroup -h nodeA
    
  5. ディスクデバイスグループを Sun Cluster ソフトウェアと同期させます。


    nodeA# /usr/cluster/bin/scconf -c -D name=devicegroup,sync
    
  6. ディスクデバイスグループのファイルシステムを作成します。


    nodeA# /usr/sbin/newfs /dev/vx/rdsk/devicegroup/vol01 < /dev/null
    nodeA# /usr/sbin/newfs /dev/vx/rdsk/devicegroup/vol02 < /dev/null
    nodeA# /usr/sbin/newfs /dev/vx/rdsk/devicegroup/vol03 < /dev/null
    nodeA# /usr/sbin/newfs /dev/vx/rdsk/devicegroup/vol04 < /dev/null
    
  7. nodeAnodeB 上の /.rhosts ファイルに次のエンティティを追加して、主クラスタと二次クラスタのノード間のリモートアクセスを有効にします。


    nodeC +
    + root
二次クラスタでディスクデバイスグループを構成する
  1. 「主クラスタでディスクデバイスグループを構成する」の手順のうち以下を置き換えて実行します。

    • nodeAnodeC に置き換える

    • nodeB は使用しない

    • 手順 3 で、ノードリストに nodeC だけを入れる。次に例を示します。


      nodeC# /usr/cluster/bin/scconf -a -D type=vxvm,name=devicegroup \
      ,nodelist=nodeC
      
    • 手順 7で、nodeC/.rhosts ファイルだけに以下のエンティティを追加する


      nodeA +
      nodeB +
      + root