Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

共通エージェントコンテナを使用して、サービスまたは管理エージェントのポート番号を変更する

共通エージェントコンテナサービス用のデフォルトのポート番号が他の実行中のプロセスと衝突する場合、cacaoadm コマンドを使用して、クラスタの各ノード上で衝突するサービスまたは管理エージェントのポート番号を変更できます。

  1. すべてのクラスタ上で 共通エージェントコンテナ 管理デーモンを停止します。


    # /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm stop
    
  2. ポート番号を変更する共通エージェントコンテナサービスで現在使用されているポート番号がわからない場合は、cacaoadm コマンドと getparam サブコマンドを使用して、ポート番号を取得します。


    # /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm getparam parameterName
    

    cacaoadm コマンドを使用して、以下の共通エージェントコンテナサービスのポート番号を変更できます。次のリストは、共通エージェントコンテナで管理できるサービスとエージェント、および対応するパラメータ名の例を示しています。

    JMX コネクタポート

    jmxmp.connector.port

    SNMP ポート

    snmp.adaptor.port

    SNMP トラップポート

    snmp.adaptor.trap.port

    コマンドストリームポート

    commandstream.adaptor.port

  3. ポート番号を変更するには、cacaoadm コマンドと setparam サブコマンドおよびパラメータ名を使用します。


    # /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm setparam parameterName=parameterValue
    
  4. クラスタの各ノード上で手順 3 を繰り返します。

  5. すべてのクラスタノード上で 共通エージェントコンテナ 管理デーモンを再起動します。


    # /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm start