Sun Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド (Solaris OS 版)

クラスタ全体に 1 つのリスナー

1 つのリスナーが、すべてのノードのすべての Real Application Clusters インスタンスをサポートします。このリスナーは、LogicalHostname リソースで表されるアドレスで待機します。この構成では、あるノードに障害が発生すると、そのアドレスがすぐに別のノードに渡されます。

マルチスレッドサーバー (MTS) を使用するように Real Application Clusters インスタンスを構成する場合は、この構成を使用できます。このような構成においては、init.ora ファイルの REMOTE_LISTENERS パラメータを使って、各ディスパッチャがロジカル IP アドレスのリスナーに登録されるように指定します。

すべてのクライアントが 1 つのリスナーを通して接続されます。リスナーは、各クライアント接続を最も負荷の軽いディスパッチャに切り替えます。最も負荷の軽いディスパッチャは、リスナーとは別のノード上にある可能性があります。

リスナーに異常が発生すると、リスナーの障害モニターがリスナーを再起動します。リスナーが動作しているノードに異常が発生すると、リスナーは別のノードで再起動されます。どちらの場合でも、ディスパッチャはリスナーが再起動された後に再登録されます。

クラスタ全体に対して 1 つのリスナーを使用している場合は、次のリソースを同じリソースグループとして構成する必要があります。

詳細は、「Oracle リスナーリソース用の LogicalHostname リソース」を参照してください。