Oracle リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) ホットバックアップが中断されたら Oracle RAC サーバーリソースでデータベースを自動的に回復するかどうかを指定します。ホットバックアップが中断されると、ホットバックアップモードのままになっているファイルがあるため、データベースを開くことができません。Oracle RAC サーバーリソースはその起動時に、以下の RDBMS エラーの有無をチェックして、ホットバックアップが中断されていないかテストします。
ORA-01113 file file needs media recovery |
Oracle RAC サーバーリソースは、データベースを自動的に回復するために次のことを行ないます。
ホットバックアップモードのままになっているファイルを解放する。sys.v$backup ビューには、ホットバックアップモードのままのファイルがどれであるかが示されます。
データベースを使用できるように開く。
このプロパティに指定できる値は、次のとおりです。
False – Oracle RAC サーバーリソースがデータベースを自動的に回復することは「しません」。ホットバックアップが中断されている場合には、データベースを手動で回復する必要があります。この場合、Oracle RAC サーバーリソースのステータスは FAULTED に設定されます。このプロパティのデフォルト値は False です。
True – Oracle RAC サーバーリソースがデータベースを自動的に回復します。
初期値: False
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点
Oracle RAC サーバーコンポーネントからのデバッグメッセージをどのレベルで記録するかを指定します。デバッグレベルを高くすると、より多くのデバッグメッセージがログファイルに書き込まれます。
初期値: 1。 syslog メッセージを書き込みます。
範囲: 0 - 100
調整: 任意の時点
Oracle ホームディレクトリへのパス。Oracle ホームディレクトリには、Oracle ソフトウェアのバイナリファイルやログファイル、パラメータファイルが含まれています。
初期値: デフォルトは定義されていません。
範囲: 該当なし
調整:無効時
Oracle システム識別子。この識別子は Oracle データベースインスタンスの名前です。
初期値: デフォルトは定義されていません。
範囲: 該当なし
調整:無効時
Oracle パラメータファイル。データベースを起動するファイルです。このプロパティが設定されない場合、デフォルトとして NULL になります。このプロパティが NULL の場合、パラメータファイルを指定するのには、デフォルトの Oracle 機構が使用されます。
初期値: NULL
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点
データベースの起動または停止を行う前に設定する環境変数を格納するファイルの名前。Oracle の初期値と値が異なるすべての環境変数をこのファイルに定義する必要があります。
たとえば、ユーザーの listener.ora ファイルが、 /var/opt/oracle ディレクトリまたは $ORACLE_HOME/network/admin ディレクトリの下にない場合があります。その場合は、TNS_ADMIN
環境変数を定義する必要があります。
新たに定義する環境変数の形式は variable-name= value でなければなりません。それぞれの定義は、環境ファイルの新しい行から始める必要があります。
初期値: NULL
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点
Oracle RAC サーバーリソースの START メソッドが、終了する前にデータベースがオンラインになるのを待つべきかどうかを指定します。このプロパティに指定できる値は、次のとおりです。
True – Oracle RAC サーバーリソースの START メソッドは、データベースがオンラインになるのを待ってから終了します。 このプロパティのデフォルト値は True です。
False – START メソッドは、データベースを起動するコマンドを実行するが、データベースがオンラインになるのを待たずに終了します。
初期値: True
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点