Sun Cluster Data Service for SAP liveCache ガイド (Solaris OS 版)

liveCache をクラスタで実行可能にする

SAP の標準インストール時に、liveCache は物理ホスト名を指定してインストールされます。論理ホスト名を使用するように liveCache を変更し、liveCache が Sun Cluster 環境で動作するようにしなければなりません。次の手順で、クラスタで liveCache が動作するようにします。

  1. ネットワークリソースや liveCache リソースを収容するフェイルオーバーリソースグループを作成します。


    # scrgadm -a -g livecache-resource-group [-h nodelist]
  2. 使用するすべてのネットワークリソースがネームサービスデータベースに追加されているかどうかを確認します。

  3. フェイルオーバーリソースグループにネットワークリソース (論理ホスト名) を追加します。


    # scrgadm -a -L -g livecache-resource-group \
    -l lc-logical-hostname [-n netiflist]
  4. フェイルオーバーリソースグループを有効にします。


    # scswitch -Z -g livecache-resource-group
    
  5. liveCache リソースグループを収容するノードにログオンします。

  6. liveCache リソースグループを収容するノードで SAP xserver を手動で起動します。


    # su - lc-nameadm
    # x_server start
    
    lc-name

    liveCache データベースインスタンスの名前 (小文字)

  7. SAP GUI を使用し、ユーザー DDIC で SAP APO システムにログオンします。

  8. トランザクション LC10 に進み、liveCache ホストを 手順 3 で定義した論理ホスト名に変更します。


    liveCache host: lc-logical-hostname