Sun Cluster Data Service for SAP liveCache ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for SAP liveCache のインストールと構成を確認する

次の手順で、Sun Cluster HA for SAP liveCache が正しくインストールされて構成されているかどうかを確認します。次の表を参考に、liveCache データベースのさまざまな状態を理解してください。

表 1–3 liveCache データベースの状態

状態 

説明 

OFFLINE

liveCache は動作していません。 

COLD

liveCache を管理作業に使用できます。 

WARM

liveCache はオンラインです。 

STOPPED INCORRECTLY

liveCache は不適切に停止しました。これは、liveCache の起動または停止時に発生する一時的な状態の 1 つでもあります。 

エラー 

現在の状態を判別できません。これは、liveCache の起動または停止時に発生する一時的な状態の 1 つでもあります。 

UNKNOWN

これは、liveCache の起動または停止時に発生する一時的な状態の 1 つです。 

  1. liveCache リソースが含まれるリソースグループに対応するノードにログオンし、障害モニターが正しく動作するかどうかを確認します。

    1. すべての liveCache プロセスを停止することによって、liveCache を異常終了させます。

      Sun Cluster ソフトウェアが liveCache を再起動します。

      この動作を確認できない場合は、「Sun Cluster HA for SAP liveCache を登録して構成する」手順 2手順 3 を正しく実行していない可能性があります。


      # ps -ef|grep sap|grep kernel
      # kill -9 livecache-processes
      
    2. LC10 の Stop liveCache ボタンを使用するか、または lcinit コマンドを実行することによって、liveCache を終了します。

      Sun Cluster ソフトウェアは liveCache を再起動しません。ただし、liveCache リソース状態メッセージには、LC10 の Stop liveCache ボタンまたは lcinit コマンドによって、Sun Cluster ソフトウェアの外部で liveCache が停止したことが示されます。liveCache リソースの状態は UNKNOWN です。ユーザーが LC10 の Start liveCache ボタンまたは lcinit コマンドを使用し、liveCache が正常に起動すると、Sun Cluster HA for SAP liveCache 障害モニターがリソースの状態と状態メッセージを更新して、Sun Cluster ソフトウェアの制御下で liveCache が稼働していることが示されます。

      この動作を確認できない場合は、「Sun Cluster HA for SAP liveCache を登録して構成する」手順 2手順 3 を正しく実行していない可能性があります。

  2. SAPのGUI を使用してユーザー DDIC で SAP AOP にログオンし、トランザクション LC10 を使用して liveCache が正しく起動することを確認します。

  3. ユーザー root として、liveCache リソースグループを別のノードに切り替えます。


    # scswitch -z -g livecache-resource-group -h node2
    
  4. liveCache リソースが動作する可能性のある各ノードで、手順 1 から 手順 3 を繰り返します。

  5. SAP xserver リソースに対応するノードにログオンし、障害モニターが正しく動作するかどうかを確認します。

    すべての SAP xserver プロセスを停止することによって、SAP xserver を異常終了させます。


    # ps -ef|grep xserver
    # kill -9 xserver-process