Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

Procedureデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする (pkgadd)

この手順は、Solaris 10 OS 用のデータサービスを Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM からインストールする場合に実行します。Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM には、Sun Java System アプリケーション用のデータサービスが入っています。この手順は、pkgadd(1M) プログラムを使用して、パッケージをインストールします。この手順は、選択したデータサービスを実行するクラスタの各ノードで実行します。


注 –

この手順は、次の種類のデータサービスパッケージには使用しないでください。


手順
  1. クラスタノードのスーパーユーザーになります。

  2. Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。

    ボリューム管理デーモンの vold(1M) が実行中で、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合、デーモンによって自動的に CD-ROM が /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントされます。

  3. Solaris_arch/Product/sun_cluster_agents/Solaris_10/Packages/ ディレクトリに移動します (archsparc または x86 です)。


    # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/Product/sun_cluster_agents/ \
    Solaris_10/Packages/
    
  4. データサービスパッケージを大域ゾーンにインストールします。


    # pkgadd -G -d . [packages]
    -G

    現在のゾーンだけにパッケージを追加します。Sun Cluster パッケージは、大域ゾーンだけに追加する必要があります。このオプションは、既存のゾーン、あるいは、あとで作成する非大域ゾーンにパッケージを伝達しないことも指定します。

    -d

    インストールするパッケージの場所を指定します。

    packages

    省略可能。 インストールする 1 つまたは複数のパッケージの名前を指定します。パッケージ名を指定しない場合、pkgadd プログラムは、インストールできるすべてのパッケージのピックリストを表示します。

  5. CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。


    # eject cdrom
    
  6. インストールしたデータサービスの任意のパッチをインストールします。

    パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。

    パッチの特別な指示によって再起動が指定されていないかぎり、Sun Cluster データサービスのパッチをインストールした後で再起動する必要はありません。パッチのインストール指示で再起動が要求された場合は、次の手順を実行します。

    1. scshutdown(1M) コマンドを使用して、1 つのノードからクラスタをシャットダウンします。

    2. クラスタ内にある各ノードを再起動します。


    注 –

    クラスタのインストールモードが無効になるまでは、最初にインストールした (つまり、クラスタを構築した) ノードだけが定足数投票権を持ちます。インストールモードが無効になっていない (つまり、構築された) 複数ノードのクラスタでは、クラスタをシャットダウンせずに最初にインストールしたノードを再起動すると、残りのクラスタノードは定足数を獲得できません。クラスタ全体が停止します。

    Sun Cluster インストール中に自動定足数構成を選択した場合、あるいは、SunPlex Installer を使用して Sun Cluster ソフトウェアをインストールした場合、インストールユーティリティーはインストールリブート中に、自動的に定足数投票権を割り当て、クラスタをインストールモードから解除します。しかし、どちらの方法も選択しなかった場合、クラスタノードは、「定足数デバイスを構成する」の手順で scsetup(1M) コマンドを実行するまで、インストールモードのままです。


次の手順