VERITAS Volume Manager (VxVM) の構成を計画する際は、次の点を考慮してください。
筐体ベースのネーミング – デバイスの筐体ベースのネーミングを使用する場合、必ず、同じストレージを共有するすべてのクラスタノードで整合性のあるデバイス名を使用してください。VxVM はこのような名前を調節しないため、VxVM が各ノードから同じデバイスに同じ名前を割り当てているかどうかは、管理者が確認する必要があります。整合性のある名前を割り当てなくても、クラスタの動作に悪影響はありません。ただし、整合性のない名前だと、クラスタの管理が極端に複雑になり、構成エラーが発生し、データが失われる可能性が高くなります。
ルートディスクグループ – VxVM 4.0 で、ルートディスクグループの作成は任意です。
ルートディスクグループは次のディスク上に作成できます。
ルートディスク (カプセル化されている必要がある)
ルート以外の 1 つまたは複数のローカルディスク (カプセル化または初期化できるもの)
ルートディスクとルート以外のローカルディスクの組み合わせ
ルートディスクグループは、ノードに対してローカルである必要があります。
簡易ルートディスクグループ – 簡易ルートディスクグループ (ルートディスクの 1 つのスライスに作成される rootdg) は、Sun Cluster ソフトウェア上の VxVM ではディスクタイプとしてサポートされません。これは、VxVM ソフトウェアの一般的な制限です。
ボリューム数 – ディスクデバイスグループを作成するときに任意のディスクデバイスグループが使用できるボリュームの最大数を確認します。
ボリューム数が 1000 未満の場合は、デフォルトのミラー数を使用できます。
ボリューム数が 1000 以上の場合は、ディスクデバイスグループボリュームへのマイナー番号の割り当て方を慎重に計画する必要があります。2 つのディスクデバイスグループに、オーバーラップするマイナー番号を割り当てることはできません。
ダーティーリージョンログ – ダーティーリージョンロギング (DRL) を使用すると、ノードに障害が発生した後に、ボリュームの回復時間を短縮できます。また、DRL を使用することで入出力のスループットを低減できることがあります。
Dynamic Multipathing (DMP) – DMP だけでノードごとに共有記憶装置への複数の入出力パスを管理することはサポートされません。DMP を使用できるのは、次の構成だけです。
ノードからクラスタの共有ストレージまでの I/O パスが 1 つ。
ノードから共有クラスタストレージまでの I/O パスを 2 つ以上管理できる、サポート対象のマルチパスソリューション (Sun Traffic Manager、EMC PowerPath、Hiatchi HDLM)。
詳細については、 VxVM のインストールマニュアルを参照してください。