UFS と VxFS のクラスタファイルシステムにはロギングが必要です。この要件は、QFS 共有ファイルシステムには適用されません。Sun Cluster ソフトウェアでは、次のロギングファイルシステムがサポートされています。
Solstice DiskSuite トランスメタデバイスロギング または Solaris ボリュームマネージャートランザクションボリュームロギング – 詳細は、『Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』の第 2 章「DiskSuite オブジェクトの作成」またはSolaris ボリュームマネージャの管理の「トランザクションボリューム (概要)」を参照してください。Solaris 10 のリリースの Solaris ボリュームマネージャーでは、トランザクションボリュームは有効ではなくなりました。
SPARC:VERITAS File System (VxFS) ロギング – 詳細は、VxFS ソフトウェア付属の mount_vxfs のマニュアルページを参照してください。
次の表に、各ボリューム管理ソフトウェアでサポートされているロギングファイルシステムを示します。
表 1–5 サポートされているファイルシステムのロギング
UFS クラスタファイルシステム用に Solaris UFS ロギング と Solstice DiskSuite トランスメタデバイスロギングを使用するか、あるいは、Solaris ボリュームマネージャートランザクションボリュームロギングを使用するかを選択するときには、次の点を考慮してください。
Solaris ボリュームマネージャートランザクションボリュームロギング (旧 Solstice DiskSuite トランスメタデバイスロギング) は、将来の Solaris リリースで、Solaris OS から削除される予定です。Solaris UFS ロギング は、より低い管理条件とオーバーヘッドで、同様の機能を高いパフォーマンスで提供します。
Solaris UFS ログサイズ – Solaris UFS ロギングは、常に UFS ファイルシステム上の空き領域を使用し、ファイルシステムのサイズに応じてログを確保します。
1G バイト未満のファイルシステムの場合、ログのサイズは 1M バイトになります。
1G バイト以上のファイルシステムの場合は、ログのサイズはファイルシステム 1G バイトあたり 1M バイトになり、最大 64M バイトです。
ログメタデバイス/トランザクショナルボリューム – Solstice DiskSuiteトランスメタデバイスまたは Solaris ボリュームマネージャートランザクショナルボリュームは、UFS ロギングを管理します。トランスメタデバイスまたはトランザクショナルボリュームのロギングデバイスコンポーネントは、ミラー化とストライプ化が可能なメタデバイスまたはボリュームです。最大 1G バイトのログを作成できますが、ほとんどのファイルシステムでは 64M バイトで十分です。最小のログサイズは 1M バイトです。