ソフトウェアのインストールを開始する前に、以下の準備作業を行なってください。
クラスタ構成に選択したハードウェアとソフトウェアが Sun Cluster ソフトウェアの当該リリースでサポートされているかどうかを確認します。
サポートされるクラスタ構成の最新情報については、Sun の販売代理店にお問い合わせください。
クラスタ構成の計画およびインストール方法を検討する上で参考となる情報を参照します。
『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』 – 制限事項やバグ対策などの最新情報
『Sun Cluster 3.0-3.1 Release Notes Supplement』 – リリース後に追加された制限事項、バグ対策、新機能などの最新情報に関するドキュメント。この文書は、定期的に更新されて以下の Web サイトに公開されます。
『Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)』および『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』 – Sun Cluster 製品の概要
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』 (このマニュアル) – Solaris、Sun Cluster、ボリューム管理ソフトウェアのインストールと構成を行うためのガイドラインと作業手順
『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』 – データサービスのインストールと構成を行うための計画のガイドラインと作業手順
関連文書 (Sun 以外の製品の文書も含む) をすべて用意します。
クラスタのインストールを行う場合に参考となるドキュメントを持つ製品の一部を以下に示します。
Solaris OS
Solstice DiskSuite または Solaris Volume Manager ソフトウェア
Sun StorEdge QFSSunStorEdgeQFS ソフトウェア
SPARC:VERITAS Volume Manager
SPARC:Sun Management Center
その他のアプリケーション
クラスタ構成の計画を立てます。
クラスタのインストールを綿密に計画します。Solaris および Sun Cluster ソフトウェアのインストールを開始する前に、データサービスおよび他の製品すべてについて必要条件を認識しておく必要があります。計画に不備があった場合、インストールエラーが発生し、Solaris や Sun Cluster ソフトウェアを完全にインストールし直す必要が生じる可能性もあります。
たとえば、Oracle Real Application Clusters の Oracle Real Application Clusters Guard オプションには、ユーザーがクラスタ内で使用するホスト名に関する特殊な要件があります。このような特別な必要条件は Sun Cluster HA for SAP にもあります。Sun Cluster ソフトウェアをインストールした後にホスト名は変更できないため、このような必要条件は Sun Cluster ソフトウェアをインストールする前に調整しておく必要があります。
x86 ベースのクラスタでは、Oracle Real Application Clusters と Sun Cluster HA for SAP は両方とも使用できないことにも注意してください。
第 1 章「Sun Cluster 構成の計画」と『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』に示されている計画のガイドラインを利用して、クラスタのインストールと構成の方法を決定してください。
計画ガイドラインで参照されるクラスタフレームワークおよびデータサービス構成のワークシートに必要事項を記入してください。完成したワークシートは、インストールと構成の作業を行う際に参考情報として利用します。
クラスタ構成に必要なパッチをすべて入手します。
パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
Sun Cluster に必要なパッチを 1 つのディレクトリにコピーします。
ディレクトリは、すべてのノードからアクセス可能なファイルシステム上になければなりません。デフォルトのパッチディレクトリは、 /var/cluster/patches/ です。
Solaris ソフトウェアをノードにインストールした後、 /etc/release ファイルでインストールした Solaris ソフトウェアのバージョンを確認できます。
(省略可能) SunPlex Installer を使用している場合は、パッチリストファイルを作成できます。
パッチリストファイルを指定すると、SunPlex Installer はパッチリストファイルに含まれているパッチのみをインストールします。パッチリストファイルの作成方法については、patchadd(1M) のマニュアルページを参照してください。
パッチディレクトリのパスを記録します。
Cluster Control Panel ソフトウェアを使用して、管理コンソールからクラスタノードに接続する場合は、「クラスタコントロールパネルソフトウェアを管理コンソールにインストールする」に進みます。
それ以外の場合は、使用する Solaris インストール手順を選択します。
scinstall(1M) ユーティリティー (テキストベースの方法) または SunPlex Installer (GUI ベースの方法) のいずれかを使用して、Sun Cluster ソフトウェアをインストールする予定の場合は、「Solaris ソフトウェアをインストールする」に進み、まず Solaris ソフトウェアをインストールします。
Solaris と Sun Cluster ソフトウェアを同時にインストールする予定の場合は (JumpStart を使用する方法)、「Solaris と Sun Cluster ソフトウェアをインストールする (JumpStart)」に進みます。