VxVM 4.0 以降、ルートディスクグループの作成は任意です。ルートディスクグループを作成する予定がない場合は、「SPARC: VERITAS Volume Manager ソフトウェアをインストールする」に進みます。
VxVM 3.5 では、 VxVM をインストールしたあとに、各クラスタノードでルートディスクグループを作成する必要があります。このルートディスクグループは、VxVM が構成情報を格納するときに使用され、次の制限があります。
ノードのルートディスクグループへのアクセスは、そのノードだけに限定する必要があります。
遠隔ノードは、別のノードのルートディスクグループに格納されたデータにはアクセスできません。
scconf(1M) コマンドを使用してルートディスクグループをディスクデバイスグループとして登録しないでください。
可能であれば、非共有ディスク上の各ノードごとにルートディスクグループを構成します。
Sun Cluster ソフトウェアでは、次のルートディスクグループの構成方法がサポートされています。
ノードのルートディスクのカプセル化 – この方法では、ルートディスクをミラー化することによって、ルートディスクが破壊または損傷した場合に、代替の起動方法を提供できます。ルートディスクをカプセル化するには、2 つの空きディスクスライスのほかに、可能であれば、ディスクの始点または終端に空きシリンダが必要です。
ローカルのルート以外のディスクの使用 – この方法は、ルートディスクをカプセル化するための代替方法を提供します。ノードのルートディスクがカプセル化されていると、カプセル化されていない場合と比べ、後の作業 (Solaris OS のアップグレードや障害復旧作業など) が複雑になる可能性があります。このような複雑さを避けるために、ローカルのルート以外のディスクを初期化またはカプセル化してルートディスクグループとして使用できます。
ローカルのルート以外のディスクで作成されたルートディスクグループはそのノード専用であり、汎用的にアクセスすることも高可用ディスクグループとして使用することもできません。ルートディスクと同様に、ルート以外のディスクをカプセル化する場合も、 2 つの空きディスクスライスのほかに、ディスクの始点または終端に空きシリンダが必要です。
詳細については、 VxVM のインストールマニュアルを参照してください。